名画と呼ばれるものの中には、女性の裸を描いた作品も多い。だが、キリスト教が支配していた時代、ヨーロッパにおいては道徳的、宗教的な理由から女性のヌードを自由に描くことはできなかった。とはいえ、堂々とヌードを描いた作品もある。それは、聖書や神話の世界を題材にした作品だから。世界的に有名なボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」など、人間ではなく神話のなかの女神をヌードで描くことは道徳的にも認められていたのだ。だが、「ヌードを描いた名画には性欲の暗号が秘められている」というのが、今回のカシコブレーンで6度目の登場となる多摩美術大学教授の西岡文彦先生。今回は、名画に隠された愛と性欲を西岡先生が暴いていく!
画家たちにとって描くことがタブーだった女性のヌード。しかし、巨匠たちは時代の規制と闘いながら、工夫を凝らし、素晴らしいヌード画を後世に残した。さらに、絵の中に性欲の暗号まで隠したのだ。レオナルド・ダ・ヴィンチのギリシャ神話を題材にした「レダと白鳥」は、ゼウス神が白鳥に変身し、人妻であるレダを誘惑しに地上に降りてくるというエピソードをもとにした作品。これには露骨な性欲をあらわす数々の暗号が隠されているという。それは・・・。また、ボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」が登場して以来、ヴィーナスを題材にしたヌードの名画が次々と誕生。ティツィアーノ作「ウルビーノのヴィーナス」やマネの「オランピア」、カバネルの「ヴィーナスの誕生」などを取り上げながら、画家たちが作品に込めた欲望を西岡先生が解説する。立ち姿から寝姿へと変遷するヴィーナスのポーズが話題になると、夏川純も「グラビアで最高のポーズは・・・」と説明しはじめ、凡人チームが色めき立つ!?
数々のすばらしい聖母子画を描いたルネサンス期の希代の画家、ラファエロは、数多くの肖像画も手掛けたが、そのなかにあって、「ヴェールを被る婦人の肖像 ラ・ヴェラータ」は別格の存在感と想いが込められた作品だといわれている。モデルの女性が彼の恋人だったといわれており、実は、この絵の女性が脱いだ作品も存在するのだ。ラファエロが作品に込めた愛と哀しみの物語を紹介。そこには、結ばれなかった最愛の人への想いが描かれていた・・・。スタジオでは、ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」と、弟子のサライが描いたヌードの「モナリザ」を紹介。一同が苦笑した裸の「モナリザ」とは!?
また、キスを題材にした名画を紹介し、それをふまえて、凡人チームがキスをテーマに自らポーズをとって名画に挑む。額縁のセットの中でビキニ美人のモデルとともに絵画になりきる凡人チームのメンバー。だが、その不甲斐なさに西岡先生自らがお手本を示す!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「永遠のライバトル」。キタVSミナミ、京都VS神戸に続く第3弾は“茨木VS高槻”!一緒くたにされがちな2つの街がグルメやイケメン、名物をテーマに激突する!
ビーバップ6回目(前回は昨年8月6日放送)。美術評論家、版画家。多摩美術大学教授。伝統版画技法「合羽刷り」の数少ない継承者。ジャパネスクというコンセプトの発案者として知られる。近年は絵画鑑賞のナビゲーターとして活躍。
この回の内容に興味がある方は・・・
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