現在、世界の国の数は193。そのうち、人口が100万人に満たない国は43もあり、50万人未満の国は33あるという。世界で最も小さい国はイタリア・ローマにあるバチカンで、人口はわずか791人、面積は東京ディズニーランドより小さい。だが、カトリック教会の本拠地であり、世界中にいるカトリック信者からの献金が重要な収入源となっている。そのほかにも、世界中に数多く存在する小さな国は現在の厳しい国際社会をどのように生き抜いているのか?今回は、京都産業大学教授の田中義晧先生が、小さな国ならではドラマや、したたかな生き残り戦略を紹介する。
国連の定義では、人口100万人以下の国を“ミニ国家”と呼んでおり、現在は世界の約5分の1がミニ国家だ。田中先生によれば、厳しい国際情勢の中でミニ国家はしたたかに生きているという。イタリアの中にあるサンマリノもそのひとつ。人口はわずか3万人、面積は大阪の枚方市とほぼ同じ。断崖絶壁の山の頂で激動の世界史を生き残ってきた小国サンマリノの収入源とは?地中海に面し、ハリウッド女優のグレース=ケリーが王妃となったことでも知られるモナコ。19世紀半ばに深刻な経済危機に陥ったモナコが国家再生への夢を託したプランとは・・・。南太平洋のど真ん中に浮かぶ島国ツバルは、地球温暖化により海に沈んでしまう国として注目を浴びた。人口は9652人、目立った産業もないこの国だが、巨額の収入をもたらす秘密兵器がある。世界中のテレビ局が欲しがるツバルの収入源とは!?スタジオでは、田中先生が世界のミニ国家をランキング形式で紹介する。
フランスとドイツに挟まれたルクセンブルクは箱庭のような街並みが愛らしい国。人口約48万人、面積は大阪府と淡路島を合わせたほどの大きさだが、かつては現在の500倍もの面積があったとか。戦火にさらされながら数奇な運命をたどるルクセンブルク。やがて、小さいながらも、ヨーロッパを大きく動かすことになる歴史を紹介する。ミニ国家で作られる製品を日本はたくさん輸入しているという田中先生。そこで、ミニ国家のココイチ商品をクイズ形式で紹介する。なかでも、3つの火山島からなる島国コモロに関する問題は、「日本向けに、あるモノを大量に輸出しているが、それは何か?」。ブラマヨ小杉も使っているらしいというヒントに凡人チームは・・・!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの好評企画「素人演技王」第3弾。過去2回に登場し、プロ顔負けの衝撃的な演技を披露した洋服屋のおっちゃんが再び。柴犬を相手に哀愁の男を演じる!
京都産業大学外国語学部教授。専門は政治学。国際開発経済センターで研究員を務めた後、現職。国際関係論のプロとして活躍し、著書に『日米関係のグローバリゼーション』『援助という外交戦略』『小国主義』『戦後世界の潮流』などがある。
この回の内容に興味がある方は・・・
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