世界の主要30数カ国を対象にした世論調査で、「世界に良い影響を与えている国」として3年連続でトップの座を獲得している日本。実は、日本は自分たちが思う以上に世界から愛されている。第二次世界大戦中に1200人のユダヤ人の命を救ったドイツ人、オスカー・シンドラーは日本でも有名だが、シンドラー以上に多くのユダヤ人を救い、世界から高い評価を得ている日本人がいる。6000人ものユダヤ人を救った“東洋のシンドラー”こと杉原千畝。彼の名はシンドラーほど日本で知られていない。そんな、日本人はあまり知らないが、世界は知っている“愛される日本”の歴史を紹介するのが、今回のゲストで作家の井沢元彦先生だ。「逆説の日本史」シリーズで知られる歴史探求のプロフェッショナルが、日本人は知らないが、世界は忘れない日本の物語を紹介する。
ヨーロッパの東の端に位置するトルコ。実は、1985年、イラン・イラク戦争真っ只中のときに、イランに取り残された200人以上もの日本人を救出してくれたのがトルコだった。当時、イラクのフセイン大統領が放った爆弾発言は「今から48時間後、イランの上空を通過するすべての飛行機を攻撃対象とする」。だが、外務省の決断が遅れ、日本から救援機を飛ばしても間に合わないという緊急事態に・・・。そのとき、救いの手を差し伸べてくれたのが、トルコのオザル首相だった。タイムリミットまで3時間というトルコ航空の奇跡の日本人救出劇は日本でも大々的に報道される。だが、なぜ、トルコが日本のために・・・?このとき、イランには約600人ものトルコ人がまだ残されていたにもかかわらず、日本人救出を優先したのだ。これには、95年前に起こった感動の歴史秘話があった。トルコの教科書にも掲載されるほどのエピソードとは・・・。
スタジオでは日本在住のトルコ人を迎えて、日本をどう思っているのかをたずねるが、日本人もびっくりの応答が・・・!
井沢先生によると、ポーランドも親日の国。「主な大学にはすべて日本学科がある」と聞き、またまた驚く一同。それは90年前の出来事がきっかけだった。歴史に翻弄されたポーランドのシベリア孤児と日本の関係を紹介する。阪神大震災ののち、震災孤児となった神戸の子どもたちがポーランドに招待されたことも関係しているエピソードとは・・・。
また、「日本人の知らないところで、さまざまな日本の文化が愛されている」という井沢先生。メキシコで愛されすぎて、形容詞としても使われる国民的人気の日本の商品とは!?
「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「はじめての日本」第5弾。外国人が日本独特の文化や遊びを初めて体験したときのリアクションを楽しむこの企画。今回は、マッサージチェアや「トイレの花子さん」などを体験してもらう。
作家。TBS報道局の記者として在職中の80年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞する。以後、作家活動に専念し、歴史をテーマにフィクション、ノンフィクション問わずに幅広く活動し『逆説の日本史』『言霊』など著書多数。大正大学文学部客員教授。『週刊ポスト』『SAPIO』『旅行読売』『夕刊フジ』などの数誌で連載中のほか、テレビ出演や講演など、幅広く活躍している。
この回の内容に興味がある方は・・・
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