現在、日本にはイタリア料理店がおよそ15000軒。いまや日本人にとってイタリアンは最も身近な料理のひとつになった。だが、意外と知らないのが本場でのマナーや知識。たとえば、ピッツァにタバスコをかけるイタリア人はほとんどいない。さらにピッツァの縁は食べずに残す人が多いとか。日本での食べ方はアメリカのそれからきているのだ。そんなイタリア料理に関する真実を教えてくれるのが、元日本イタリア料理協会会長の吉川敏明先生。今回は、イタリア料理の素晴らしさを日本に伝えて続けてきた吉川先生が、本当のイタリアンを紹介する。
イタリア料理の中には日本生まれのメニューもあるという吉川先生。バターライスとホワイトソースが優しいハーモニーを生む「ドリア」もそのひとつ。それは昭和初期、ベーブルースやチャップリンにも愛された横浜の「ホテルニューグランド」で誕生した。ホテルの名物料理となり、いつしかイタリアンの定番メニューとなったドリアが生まれたいきさつとは?また、日本へやって来たGHQが大きく関係するメイド・イン・ジャパンのイタリアンとは!?日本からの逆輸入メニューとして知られるのは、冷たいパスタを冷たいソースで食べる「冷製パスタ」。今では本場イタリアでも広く親しまれているが、その意外なきっかけとは!?
イタリア料理の中には名前の意味がわからないものも多い。ピッツァメニューの定番として知られる「マルゲリータ」は、モツァレラチーズとトマト、バジルが乗ったシンプルかつ美味なる一品だが、マルゲリータとはいったい?吉川先生によれば、「イタリア王妃の名前で、ナポリのピッツァ職人が、このピッツァを王妃に献上したことから名づけられた」とか。牛肉や魚を生のまま薄切りにして食べる「カルパッチョ」の思いがけないネーミングや、日本語に訳すと「炭焼き風」となるが、見た目はクリーム色の「カルボナーラ」の名前の由来を解説。スタジオでは、ペンネやコンキリエ、ファルファッレなど、多彩なパスタを前に、その愛らしい名前を紹介する。
私たちが日本のイタリア料理店でなにげなくしていることのなかには、イタリア人が見るとおかしいと感じるマナーもあるという吉川先生。一同でシチュエーションVTRを見ながら間違ったマナーを見つけるが・・・。「ようやってるやん!」「マジで知らんかった!」と一同も仰天した、本場イタリアでは赤っ恥のマナーとは!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「こんな男は許せん挙!」の第3弾。今回も“許せない男”のエピソードを持つ女性たちが続々登場。20人の有権者を前に選挙演説さながらに訴える!
元日本イタリア料理協会会長。海外への憧れからイタリア・ローマに渡り、国立ホテル学校ENALCに入学、卒業後リストランテやホテルで修業。現在は「ホスタリア エル・カンピドイオ」(ホスタリア、とはオステリアの古い読み方)オーナーシェフを務める。89年の「日本イタリア料理協会」発足時に初代会長に就いて、都合6年間を務める。著書は「イタリア料理教本上・下巻」「すぐに役立つ料理のイタリア語」「わかりやすいイタリア料理」等多数。
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