鉄道には様々な謎が秘められている。そう語るのは、鉄道の裏側に隠されたミステリーを見つけ出し、解明する鉄道アナリストの川島令三先生。たとえば、JRゆめ咲線のユニバーサルシティ駅にもミステリーがあるという。USJの最寄り駅である駅周辺にはいくつものホテルが建っているが、なかでも京阪は2つもホテルを持っている。ユニバーサルシティ駅に乗り入れてもいないうえ、USJとも関わりのない京阪が、なぜこのエリアにホテルをもっているのか?そんな鉄道に秘められたミステリーの数々を、2度目の登場となる川島先生が今回も次々と解き明かす!
1つ目のミステリーは「阪急京都線が停まらない中津駅のミステリー」。阪急の宝塚線、神戸線、京都線はともに中津駅を通るが、実は、京都線だけは停車せず、普通電車まで通過してしまうのだ。それはいったい、なぜなのか?川島先生によると、阪急京都線は阪急が作ったものではなく、もともと京阪が作った路線だという。これには一同も仰天!ではなぜ、阪急の京都線を京阪が作ったのか?そこには、京阪の栄光と悲劇の歴史が隠されていた。太平洋戦争によって一変した京阪のあまりにも痛ましい歴史とは!?スタジオでも、“おけいはん”のブラマヨ吉田が阪急代表の相方、小杉に激怒する!?また、京都線だけでなく、多くの路線を阪急に奪われた京阪の哀しみの歴史が明らかに!
2つ目は、「大阪環状線の内側にぽつんとはみ出すJR難波駅のミステリー」。どちらかといえば存在感の薄いJR難波駅。地図で見ると、大阪環状線の内側にぽつんと一駅だけ飛び出すように存在している。川島先生によれば、これには今はなき幻の巨大私鉄の物語が秘められているという。それは、阪急や南海よりもずっと巨大で、最盛期には大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、三重、愛知に至るまでの巨大鉄道網を築いた私鉄で、その名も「関西鉄道」。その一大ターミナルだったのが、かつては湊町駅と呼ばれた現在のJR難波駅なのだ。ではなぜ、巨大だった関西鉄道は姿を消してしまったのか?そこには、明治時代に繰り広げられた国の鉄道VS関西鉄道の仁義なき戦いと、日露戦争の影響があった。関西鉄道が歩んだ悲運の道のりとは・・・!?
また、聞き慣れない「盲腸線」についても紹介。これは、鉄道の本線から少しだけ伸びている短い支線のこと。JR阪和線の鳳駅から伸びる、たった1駅しかない「JR羽衣線」や、南海のみさき公園駅から伸びる、わずか4駅の「南海多奈川線」を、ミステリークイズとともに紹介する。
「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「弟子は師匠を超えられるのか!?」第10弾。過去に数々の悲劇が生まれ、観る者をハラハラドキドキさせる人気企画。今回は、似顔絵師と中華料理店の師弟がガチで対決する!
ビーバップ2度目の出演(前回は4月8日放送)。鉄道アナリスト。電気車研究会『鉄道ピクトリアル』編集部に勤務。その後鉄道専門出版社『ジェー・アール・アール』設立に参画。現在は鉄道に関する著作の執筆、及びテレビなどで鉄道関係のコメンテーターとして活躍。著書にシリーズが10年以上続いている『全国鉄道事情大研究』や『【図説】日本の鉄道 東海道ライン』『超・新幹線が日本を変える リニア開通2025年の高速鉄道網』『なぜ福知山線脱線事故は起こったのか』『関西圏通勤電車徹底批評 上・下』など。
この回の内容に興味がある方は・・・
![]() |
![]() |