夏目漱石や森鴎外、太宰治など日本を代表する文豪たちは数々の名作を生みだした。だが、タイトルは知っていても読んだことはないという人は案外多い。そこで今回は、「文豪の名作のおもしろさをわかってほしい」と語る作家の清水義範先生が、文豪を世に知らしめた出世作を取り上げ、そのおもしろさやヒットした理由を解説する。
「文豪の作品すべてがおもしろいとは限らない。しかし、彼らがブレイクするきっかけになった出世作にハズレはない」という清水先生。ノーベル文学賞を受賞した日本を代表する作家、川端康成の出世作もしかり。知名度の低かった彼が大作家の仲間入りを果たした作品は、これまで何度となく映像化されてきたことでも知られる「伊豆の踊子」だ。今回は作品を現代風にアレンジしたドラマで紹介する。原作はエリート大学生が旅先の伊豆で旅芸人一座の14歳の踊子と出会い、淡い恋心にも似た感情を抱くというストーリーだが、これを“ビーバップ流”にアレンジしたドラマにすると・・・!清水先生によれば、主人公のエリート大学生のモデルは川端康成自身で、伊豆での体験談をもとに小説を書いたという。清水先生が分析する、この作品がヒットした理由とは!?
芥川龍之介は「芥川賞」の名前の由来になるほどの文豪だが、彼の出世作は大正時代の初期に発表され、かの夏目漱石が絶賛したという「鼻」。大きな鼻に悩む高僧が鼻コンプレックスと向き合う物語を、“ビーバップ流”では、若手人気ナパーワンの女優のバストをめぐるストーリーにアレンジして紹介する。清水先生が語るこの作品の魅力とは?そして、夏目漱石が諸手を挙げて絶賛した意外な理由に一同も納得!?さらに、凡人チームの面々が自身の恥ずかしいコンプレックスを赤裸々告白!そこには意外な共通点があった!また、文豪の作品を4コマまんがで紹介。井原西鶴が豪傑な男を描いた「好色一代男」と、谷崎潤一郎が美人四姉妹のセレブな生活を描いた「細雪」を取り上げる。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「クイズ!着せ替え美人」の第3弾。今回も徳井率いるピンクドリームスが女の子の私服を見抜くクイズに挑む!
ビーバップ4回目の登場。作家。愛知教育大卒。1986年、パスティーシュ(様式模写)を駆使した作品『昭和御前試合』でユーモア小説の新境地を開拓。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「蕎麦ときしめん」「読み違え源氏物語」など多数。日本語にまつわる著作が多いことから、NHKの用語委員も務める。
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