日本で有名な古典文学のひとつ、「小倉百人一首」。藤原定家が選りすぐりの名歌を100首集めた、今でいうところの“和歌のスーパーベストアルバム”だ。実は、その約半分が恋をテーマにした歌でもあり、珠玉のラブソングの数々が収められている。片思いから失恋、不倫、浮気、未練など、あらゆる恋心が歌われており、それらは皆、現代に通じるものばかり。今回は、2度目の登場となるフェリス女学院大学教授の谷知子先生を迎えて、百人一首の愛の世界をわかりやすく解説する。
いつの時代においても、恋愛は普遍的なテーマ。そこで、百人一首の恋の歌と現代のラブソングを重ね合わせて紹介する。「初恋」のラブソングとして大ヒットした曲といえば、村下孝蔵のその名もズバリ「初恋」。好きな人に告白できないせつない想いを綴った曲だったが、百人一首の中からは平兼盛の歌を紹介する。また、「失恋」のラブソングといえば、友人に彼氏を取られてしまった女性の悲しみを歌う、あの名曲!百人一首にも同じような傷心を詠んだ歌があり、凡人チームは「なるほどな」としみじみする!?「許されぬ禁断の恋」をテーマにしたラブソングでは、不倫の恋に苦しむ女心を切々と歌い上げた大ヒット曲と、百人一首の歌を重ね合わせて紹介。また、現代のラブソングには色っぽい歌や歌詞がエロティックな歌も時に見かけるが、谷先生によれば、百人一首のなかにもあるという。艶っぽい雰囲気漂うその歌を紹介するが、100パーセント女性を意味するという当時の単語とは!?
「再会」をテーマにした歌もピックアップ。現代でも男性は元カノと再会するとドキドキするようだが、平安時代もそれは同じだった。一説によると3000人以上の女性と関係をもったといわれる平安時代の伝説のプレイボーイが、昔の恋人と再会したときの心境を詠んだ歌を、現代の恋愛ドラマ仕立てでお届けする。一見、なんの変哲もない自然の様子を歌った歌に、再会した恋人へのメッセージを込めた色男の正体とは!?
百人一首の愛の世界を勉強した一同。そこで、“31文字のラブソング”に挑戦する!夫や妻、元カノなどを思って作ったラブソングは恐るべき衝撃作の連続!谷先生も仰天の愛の歌が次々と飛び出す!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「妻が急に美しくなったら旦那は気付くのか!?」の第4弾。プロの手を借りて大変身した奥様がニセ番組のコンテストに出場し、何も知らされていないご主人が審査員を務めるという設定だ。はたして、ご主人の反応は!?
ビーバップ2回目の登場。フェリス女学院大学教授。東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学・東京大学)。専攻は中世和歌。九条家を中心に、文学と歴史との融合分野の研究も行なっている。著書に「和歌文学の基礎知識」「中世和歌とその時代」「かきやりし黒髪―恋歌への招待」など。
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