「マッチ売りの少女」や「はだかの王様」「みにくいあひるの子」など、数々の名作童話を残したアンデルセン。世界100カ国以上で翻訳され、「聖書に次いで世界中で読まれている本」とまで言われている。彼の童話は子供向けのイメージが強いが、「実は、大人だからこそ、本当の意味が理解できる」というのが、今回のカシコブレーンで作家の浦山明俊先生だ。アンデルセンの童話の本来の姿を研究し、著書も出版している浦山先生。今回は、アンデルセン童話に隠された、大人だからこそわかるメッセージをひも解いていく。
浦山先生によると、そもそもアンデルセン自身は、大人向け、子供向けと区別をせずに書いており、彼の出身地デンマークでも童話として扱われていなかったとか。それを絵付きの子供向け童話にアレンジしたのはドイツの編集者で、爆発的に売れる結果となった。だからこそ、アンデルセン童話は大人も涙する作品が多いのだ。そこで、日本ではあまり知られていないが、浦山先生オススメの珠玉の名作を紹介する。ひとつは、ストーブに恋をした雪だるまの物語を綴った「雪だるま」。子どもにはわからない、この童話の真意を先生が解説する。また、“幸せとは何か”について書かれた童話「最後の真珠」は、一同も「絶対に子どもにはわからない!」と、その深い内容に仰天する。
また、浦山先生がアンデルセンの歩んだ不幸な人生を紹介。「貧しい家庭だったゆえ、棺桶をベビーベッド代わりに育つ」というありえないエピソードからはじまり、70歳で生涯を閉じるまでの不幸っぷりにはスタジオも驚愕!?アンデルセン童話に悲しい話が多いのは、彼の不幸な人生が反映されているのだ。なかでも、アンデルセンは恋愛ベタで片思いの恋ばかりだったとか。生涯独身で、思いを寄せる女性に告白すらできなかった完全草食系のアンデルセン。そんな彼の失恋から生まれた、誰もが知っている名作とは!?そこには、彼自身の成就しなかった悲しい恋の物語が隠されていた・・・。
「クイズ!なんでルセン?」では、アンデルセンにまつわる、首をかしげてしまうようなエピソードをクイズ形式で出題。「アンデルセンが70歳の時、その功績を讃えてデンマークに彼の銅像が建てられることになったが、銅像の完成予想図を見たアンデルセンは激怒。その理由とは?」という問題では、その正解に彼の作家としてのプライドが垣間見える。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「アナタの為を想って・・・」。今回は、ギャルママ5人組と貫録の女社長4人組が登場。なかでも、ギャルママ5人組は番組史上最もアブナイ発言を連発する!?
ライター・作家。國學院大學卒。『週刊朝日』記者(人気シリーズ「デキゴトロジー」を担当)などを経て独立。文芸・民俗・社会問題・医学を中心に幅広い執筆活動をおこなう。著書に『絵本とは違いすぎるー原典アンデルセン童話―』があり、話題を呼んでいる。
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