先の東日本大震災の被災者を支援するため日本赤十字社には多くの義援金が寄せられた。震災発生からおよそ一カ月半で、その額約1588億円。このように、震災などの募金先として真っ先に人々の頭に浮かぶのが赤十字だ。現在、世界の186カ国で組織される世界最大の人道組織であり、戦争犠牲者や災害被災者の救援をはじめ、医療や保健、社会福祉事業などを行っている。にもかかわらず、赤十字を作った人物が誰なのかを知っている人は、意外と少ない。そんな赤十字の知られざる物語を紹介してくれるのが、拓殖大学客員教授の吹浦忠正先生。高校時代から赤十字に関わり、その後も赤十字関連の仕事に携わってきた吹浦先生が、今回は赤十字誕生にまつわる激動の物語を紹介する。
現在では世界的な組織である赤十字連盟。だが、それを作った人物は誰かとたずねられても、答えられる人はなかなかいない。それはスイス人の男性だが、吹浦 先生によれば、本国スイスですら知らない人が大半だという。そこで、今からおよそ150年前に、たった一人の男性の情熱によって生まれた赤十字誕生の意外 なドラマを紹介。その男性とは、19世紀で最も悲惨な戦争のひとつといわれる「ソルフェリーノの戦い」を目の当たりにしたことから、戦争中の負傷者を、敵 味方の分け隔てなく看護させる救援組織をつくりたいと思い立ったスイスの青年。彼の訴えに賛同した有力者たちとともに赤十字誕生に漕ぎつけるが、提案者の 彼は他のメンバーから思いもよらない扱いを受けていた。一時は歴史の闇に葬り去られていた彼の数奇な運命。スタジオの一同も驚く、赤十字の生みの親、アン リー・デュナンの不遇な人生とは!?
赤十字連盟のなかでは世界最大の組織である日本赤十字社。現在は47の支部と92の病院をはじめとする様々な施設があり、6万人の有給職員と600万人以上の奉仕団(ボランティア)を有しており、歴代の名誉総裁は皇后が務めることでも知られている。そんな日本赤十字社が誕生したきっかけもまた戦争だった。それは、1877年の西南戦争。政府軍と薩摩軍ともに多数の死傷者を出したが、これに心を痛めたのが佐賀藩の武士、佐野常民だった。渡欧の際に訪れたパリ万博で「赤十字」の活動に感銘していた彼は、敵味方の区別なく兵士たちを救護する「博愛社」を設立。それが後に「日本赤十字社」となる。だが、それまでは戦争時の救護に限っていた赤十字の活動を、災害時にまで広げたのは日本が先駆けだった!世界の赤十字に大きな影響を与えた日本での出来事とは?そして、デュナンにも評価された、その後の日本赤十字の目ざましい活動を紹介する!
日本赤十字社の大きな活動のひとつは献血。そこで、献血にまつわるユニークな問題も出題する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの新企画「合体美人ライバトル」。写真を合成するように集団の顔を足し、その平均を出すと、均整のとれた美人顔になるという法則を以前番組で紹介したことがあるが、それを使った新企画。ライバル同士にある女子4人組の顔写真を合体させ、どちらが美人顔になるかで対決する。今回は、女子大生対決と芸能人対決、さらにはミナミの夜の蝶対決を実施。なかでも、ポッチャリVSニューハーフはスタジオも騒然の恐るべき対戦に・・・!
当番組3度目の登場。聖心女子大学講師。評論家。ユーラシア21研究所理事長。日本の外交、平和と難民に関する研究・活動をしながら世界の国旗研究を続ける。
他の経歴としては、現在、拓大客員教授、難民を助ける会特別顧問、協力隊を育てる会参与、安全保障問題研究会世話人、献血供給事業団監事、日本国際フォーラム評議員、Japan Echo理事など。
著書は、『赤十字とアンリ・デュナン』(中公新書)、『平和の歴史』(光文社新書)など多数。
この回の内容に興味がある方は・・・
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