日々、めまぐるしい早さで進歩する医療においては、それまで常識だったことが一夜にして非常識になることもしばしば。たとえば、転んで膝をすりむいたとき、消毒しようと考える人は今も少なくない。だが、現在の医療の常識では、「すり傷・切り傷は消毒しなくても大丈夫」なのだ。傷口は水道水で洗い、あとは傷口を乾かさないようにラップ状のものを貼ること。なんと、消毒は正常な細胞まで攻撃するため、治りを遅くしてしまうという。そんな医療に関する間違った思い込みを、ズバリと指摘してくれるのが、医学博士で池谷医院の院長、池谷敏郎先生。これまでの医療の知識を覆す最新の正しい知識を徹底紹介する!
先のすり傷・切り傷について、池谷先生によれば、傷口を乾かさないためにはバンドエイドではなく、ラップ状やフィルムタイプの絆創膏を貼り、一日で取りかえることが大切だとか。また、「傷口には唾を」というのも古い常識で、NG。これには冒頭から「知らんかった!」と驚く一同だが、さらに、“最新版の家庭 の医学”を池谷先生が解説する。「37℃は発熱ではない」をはじめ、現在は、健康な人であれば「卵を1日何個食べても、コレステロール値は上がらない」と いう。長い間、「卵は1日1個まで」と言われ続けた意外な理由とは!?
また、「風邪をひいたらお風呂に入ってはいけない、というのはウソ」では、時代の流れとともに変化した見解について解説する。さらに、「プールの後は目を洗ってはいけない」という現在の医療常識には一同も「先生に言われて、洗ってた!」と仰天!その驚きの真相とは!?スタジオでは、風邪をひいたときの対処法や正しい体温計の測り方を池谷先生が指導。さらに、上記以外の医療に関する間違った知識の数々も指摘。まさに目からウロコの連続に、スタジオでは驚愕の声が次々と上がる!
間違った医療の知識は、体に良くないだけでなく、社会的に深刻な事態を引き起こすこともある。風邪の際に処方される抗生物質。これは人間の体内にある細菌をやっつけるのを手伝うが、人の細胞は破壊しない。そのため、菌による病を治す頼もしい存在なのだ。だが、実は、ほとんどの風邪に抗生物質は効かない。にもかかわらず、処方される理由は、肺炎など他の病気の予防のため。だが、この“念のため”がツケとなって日本を襲っている。 その恐怖とは・・・!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの新企画「彼女の前で男が見せるプライドは?」が登場。愛する彼女の前で戦いを挑まれた男たちの闘志が炸裂する“彼氏プライド”が展開する!
※この放送回は2011年5月4日に収録されたものです。
池谷医院院長、医学博士。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科・循環器科、現在も臨床現場に立つ。
テレビ番組『はなまるマーケット』『カラダのキモチ』『これが世界のスーパードクター』などに出演、わかりやすい医学解説が好評を博している。
著書に「血管力―血管力で若々しく健康に生きる!」「知って得!正しい医学知識」など。
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