照りつける太陽に輝く海。そんな夏を彩る“夏歌”には世代を超えて愛される名曲が多い。そして、夏の名曲の裏側にはドラマチックな物語が隠されている。今回は、音楽評論家であり、日本レコード大賞常任実行委員も務める富澤一誠先生が、夏歌に秘められた物語を解説する。
夏の名曲のひとつに上げられるのがキャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます」。富澤先生によると、キャンディーズは女性アイドルグループブームの元祖であり、バラエティ番組に進出した最初のアイドルだったとか。そして、アイドルが意思を持ってはいけないと言われた時代、人気絶頂期で自ら解散を決意し、「普通の女の子に戻りたい」との名文句とともに解散した。この解散劇の舞台裏と、「暑中お見舞い申し上げます」に秘められた物語を紹介する。それは解散宣言の1年前のこと。ヒットメーカーだった作詞家の喜多條忠は、キャンディーズの事務所社長から、「1年間で彼女たちをアイドルから卒業させてほしい」と依頼される。その言葉にキャンディーズの解散が近い事を感じ取った喜多條は、卒業への第一弾として大人の雰囲気を前面に出した「やさしい悪魔」を書きあげる。続く第二弾になると、否応なしに解散を意識する喜多條。そんな彼が書きあげたのが「暑中お見舞い申し上げます」だ。この曲に彼が込めた温かい思いを喜多條本人が語る。彼は恋する女の子の弾ける心を綴った明るい歌詞のなかに、キャンディーズの解散を示唆するようなフレーズを潜ませた。解散の寂しさとファンへ向けたメッセージが込められたフレーズとは?さらに、喜多條が書いた、もうひとつの「暑中お見舞い申し上げます」もスタジオで紹介する!
アイドルとして不動の地位を築いた松田聖子は夏をテーマにしたヒット曲がとても多く、まさに“夏歌の女王”。デビューシングルの「裸足の季節」、セカンドシングル「青い珊瑚礁」をはじめ、デビューからの10曲中、6曲が夏の歌だ。なぜ、こんなにも多く夏の歌を歌っているのか。聖子が“夏歌の女王”になるまでの物語を彼女のヒットナンバーの数々に乗せて紹介する。
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音楽評論家。日本レコード大賞常任実行委員。尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授。
現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、広く評論活動を展開。
レコード大賞審査員、服部良一音楽賞審査員、ジャパン・オープン選考委員などを歴任。他に、多数のラジオ番組のプロデューサー&パーソナリティーを勤めている。
著書に『あいつの切り札―松山千春から吉田拓郎まで36人』『MUSIC CHRONICLE』。
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