人間は必ず間違いを犯してしまうものだが、その間違いを大きな失敗にしないようにするための研究を行っている東京大学大学院教授の中尾政之先生をカシコブレーンに迎える。古今東西の失敗事例を収集し、様々な角度から失敗の原因と対策を研究する中尾先生はまさに“失敗学のエキスパート”。「大事故も、もとをただせば小さな間違いや失敗が原因」と話す中尾先生が、国内外の過去の失敗事例を取り上げて解説する。
ほんの小さなミスをきっかけに失敗が連鎖し、大事故になることがあるという中尾先生。そこで、本当に起こってしまった医療事故を、実話をもとに再構成したVTRで紹介する。それは、とある病院で心臓手術の患者と肺の手術を受ける患者が取り違えられ、手術を施されてしまった事故。看護師や麻酔医、執刀医など関わった人々の失敗がドミノ倒しのようにつながり、大きな医療事故へと展開していく様を追いながら、その原因を克明にする。ウソのような本当の話にスタジオの一同も唖然!
「様々な失敗からは優れたモノも誕生した」という中尾先生。昭和30年代以降、高層ビルの建設ラッシュを迎えた日本だが、それに伴い全国でビル火災が頻発し、多数の死者がでるという事態になった。実は、消防隊員が駆けつけて窓から進入しようとしても、窓に物が置かれて、助けに入ることができなかったということもしばしばだった。このような失敗から生まれたのは・・・?そのほか、ガス爆発や炭酸飲料の爆発によって生まれたものを紹介する。
歴史上の大失敗もピックアップ。1970年に起こったアポロ13号の酸素タンクの爆発を紹介しながら、その原因を明かす。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「適正価格HOWマッチ!?」。今回は、独自に開発したハンバーグ専用窯で焼くハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」と、旬の魚介類が楽しめる「阿波水産」が自慢の一品で勝負する!
東京大学大学院教授・博士(工学)。1992年より東京大学工学部助教授、東京大学大学院工学系研究科教授を経て、現在に至る。
ナノ・マイクロ加工、加工の知能化、科学器械の微細化などの研究に従事すると同時に、失敗学のエキスパートとしてテレビや新聞などのメディアでも活躍。
主な著書に『失敗の「予防学」』(三笠書房刊)『失敗は予測できる』『失敗百選』などがある。
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