メジャーリーガーのイチローやヨーロッパ映画界で尊敬を集める北野武、クラシックの本場、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた指揮者、小澤征爾をはじめ、世界にその名をとどろかす日本人は多い。一方で、日本人には名前を知られていないが、世界で愛されている“日本人”もたくさんいる。インドの砂漠化を私財をなげうってまで食い止め、現地では“グリーンファーザー”と呼ばれる杉山龍丸もそのひとり。だが、彼の名前や功績を知る日本人は多くない。今回は、海外で活躍し、称えられる日本人の物語を日本論史研究家の波田野毅先生が紹介。改めて、日本人であることを誇りに思えるような、あっぱれな物語を取り上げる。
先の東日本大震災で、なんと200億円もの義援金を寄付してくれた台湾の方々。しかも、その9割が一般の方からの寄付だった。台湾では、地震発生直後からテレビで緊急特番を放送。多くの有名人や政治家、総統までもが日本の危機的状況を訴え、支援を呼びかけた。なぜ、台湾の人々は、そこまでしてくれたのか?それは、日本を愛してくれているから。その裏には、台湾の教科書にも載っている日本人の物語があった。作物が育たず、不毛の地といわれた台湾一の嘉南平野を潤すため、巨大ダムの建設を進めた土木技師、八田與一。幾度もの難関に遭いながらも、強い意志でダムを完成させ、嘉南平野を台湾一の穀倉地帯に変えた男の熱い物語を紹介する。今でも毎年、命日には銅像前で慰霊祭が行われるほど、八田が台湾の人々に愛される理由とは・・・。
世界遺産のモアイ像が有名なチリ領のイースター島で、とてもポピュラーな日本企業がある。その名は「タダノ」。香川県に本社を構えるクレーンメーカーだ。あるとき、社員のひとり、高木啓行はイースター島の現状をテレビ番組で知る。島のモアイ像のほとんどが部族間の抗争や風化、地震のために倒れているというのだ。そして、「クレーンがあればモアイ像を起こせるのに・・・」と、残念そうに話す知事。それを聞いた高木は、「ウチのクレーンを使ったら・・・」と、会社を巻き込んだモアイ修復プロジェクトを立ち上げる!たった一人の男の思いつきが、やがてはチリの軍隊を動かし、世界各国の研究者を集め、ついには世界が注目するプロジェクトに発展!モアイが再び立ち上がるまでのタダノの奮闘を紹介する。スタジオでは、巨額費用の持ち出しを決断した社長の心意気に一同大感激。その後のタダノの躍進ぶりも紹介する。
また、現在、海外で有名になっている日本人も取り上げる。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの新企画「うちのメニュー仕分けて下さい」。飲食店には、味に自信があるにもかかわらず、なぜか売れないメニューがある。だが、なくすには勇気がいるという。そこで、そんなメニューのある店を訪ね、番組でバッサリ仕分け!お好み焼き・鉄板焼きの「あんばらんす」の仕分けメニューは「ふわふわ豆腐のお好み焼き」。お好み焼きが大好きな10人が仕分け人となり、判定する。過半数の支持がなければ、店のメニューから姿を消すことになる。ドキドキの結果は!?また、ハンバーガー「アメリカ食堂」の「ベーグルのバーガー」もバーガーファン10人が仕分ける。
日本論史研究家。青山学院大学法学部卒業。
損害保険会社勤務後、日本に感動する歴史上の外国人の言葉を紹介する日本論史研究家となる。
外国人の眼を通して日本の美風を発掘する独自の日本論は、多くの支持を得ている。
日本の教育改革有識者懇談会、日本比較文明学会、日本歴史学会所属。
著書に『世界の偉人たちが贈る 日本賛辞の至言33頁』『世界の偉人たちの驚き日本発見記』など。
この回の内容に興味がある方は・・・
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