手話は、手の動きの共通認識により成り立つ言葉であり、私たちは手を使って自由自在に話すことができる。そんな奥深い手話について研究しているのが、梅花女子大学教授で日本語学者の米川明彦先生だ。今年6月に、およそ一万もの会話例を載せた「新日本語 手話辞典」を監修した、まさに手話のエキスパート。「手話はただのジェスチャーではなく、日本の文化や歴史、風俗が詰まっている」という米川先生が、手話の魅力を紹介する。
手話には、「電話」や「お金」など、私たちが普段、使っているジェスチャーによく似たものもあれば、まったく違う意味をもつものもある、という米川先生。 たとえば、私たちの間では不謹慎とされる中指を上に立てるジェスチャーは、手話では「お兄ちゃん」の意味。また、食べ物などは、その特徴をよくとらえてい るものが多いとか。「焼肉」や「たこ焼き」「お好み焼き」をはじめ、同じようなジェスチャーの「うどん」と「ラーメン」の違いも解説。手話にない単語や流 行語、固有名詞は、指のカタチで五十音それぞれを表す指文字を使うなど、自在に話すことができるのだ。
今回は、様々な手話のジェスチャーを紹介しながら、奥深い手話の世界を案内。名前や地名は日本の歴史からダジャレまで使って表現するなど、そのユニークな 表し方に一同も感心する。さらに、「手の動き以上に、表情が大切」という米川先生。「ジェスチャーに表情を加えると、豊かな感情を盛り込むことができる」 と、実演しながら解説する。
手話をきっかけに結ばれた爽やかなラブストーリーもドラマ仕立てで紹介。本当にあった男女の物語をベースに、耳の聞こえない女性と、彼女に好意を寄せる男性が付き合うまでをドラマチックに描く。そのモデルになった人物とは・・・!?
手話を使う人たちは、その人物の仕草や特徴をうまく取り入れた、あだ名のような“サインネーム”をつけることが多い。たとえば、明石家さんまなら、出っ歯 で表現。そこで、凡人チームの面々のサインネームを一同で考える。なかでも、強烈な特徴のあるブラックマヨネーズの2人のサインネームは!?
「ハテナの自由研究」は、ブラマヨの「女子酔っぱらい武勇伝」。恐るべき酔っ払い武勇伝を持つ女性たちの中から、勝ち抜き戦で女王を決定する新企画だ。可愛い容姿からは想像できない強烈な武勇伝が続出!吉田率いる草食系男子“カピバラーズ”の空気を読まない判定も必見!?
言語学者。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。学術博士。梅花女子大学教授。
現代日本語の専門家として様々な「俗語・流行語」に関する書物の出版や辞典の編纂を手がける傍ら、もう一つの「言葉」としての手話に注目し、研究を始める。
今年6月、およそ10,000もの手話会話用例を収載した国内唯一の大辞典『新日本語 手話辞典』を監修した。
編著書に『NHKみんなの手話』テキスト、『手話ということば─もう一つの日本の言語』『新語と流行語』など多数。
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