旅の楽しみは様々だが、“おみやげ”もそのひとつ。旅行業界のプロが選んだ「20世紀を代表するお土産ランキング」には、三重県の「赤福」や京都の「八ツ橋」、宮城県の「萩の月」、北海道の「白い恋人」など、誰もが一度は耳にしたり、口にしたりしたことがあるものばかり。そんなおみやげの裏には、意外な歴史や物語が隠されている。今回は、“おみやげ文化”のスペシャリストでもあるブランド総合研究所所長の田中章雄先生が、おみやげにまつわるおもしろエピソードの数々を紹介する。
世界の中でもおみやげ文化が発達している日本。田中先生によれば、江戸時代の参勤交代制によって、おみやげ文化が発展したという。また、多岐にわたるお菓子のおみやげは日本独特の文化だとか。そんなおみやげのひとつに、広島名物の「もみじ饅頭」がある。だが、紅葉の名所は広島だけでなく、京都をはじめ日本各地に見られるはず。では、なぜ、広島でもみじ饅頭が生まれたのか?そこには、初代内閣総理大臣、伊藤博文の意外な一言が関係していた!また、福岡と東京 のおみやげとして知られる「ひよこ饅頭」。いったい、どちらが発祥の地なのか?愛らしいひよこ饅頭誕生の物語を紹介する。静岡名物の「うなぎパイ」は、 “夜のお菓子”というキャッチコピーのせいで精力増強のお菓子ととられがち。だが、それは完全な誤解だった!では、“夜のお菓子”の本当の意味とは!?スタジオでは、田中先生セレクトによる「知られざる絶品おみやげベスト3」を紹介。「美味しい」というよりも、「珍しい」「おもしろい」という理由で選ばれ た3品が登場する。
北海道の民芸品として親しまれ、かつては北海道みやげの代表だった「木彫りの熊」。荒々しい姿で鮭をくわえているのが特徴だが、このおみやげには、北の大地で暮らす人々の汗と涙の歴史が秘められていた。あの鮭に込められた思いとは・・・。
「ビーバップ」メンバーもイチオシのおみやげを紹介。いずれ劣らぬ絶品・名品が揃う。なかでも、名古屋名物の「味噌煮込みうどん(山本屋本店)」を紹介した江川先生は、「にんにくを入れると、なおよし!」とオススメの食べ方も伝授する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの人気企画「適正価格HOWマッチ!?」。今回は、神戸元町の焼肉丼専門店の「おぼや」と、京都祇園にある創作中華料理の「祇園喜鳥」が挑戦!味は絶賛するものの、価格はシビアな価格選定委員3人の判定結果は!?
東京工業大学理学部卒業。1984年に日経BP社に入社し、新規雑誌および新規事業の開発および雑誌記者として活躍。開発部次長、調査部次長を経て、2001年に日経BPコンサルティング調査部長に就任。日本最大規模のブランド評価プロジェクト、ブランド・ジャパン、Webブランド調査、環境ブランド調査などを開発する。2003年にブランドの調査・コンサルティングの専門企業として「日本ブランド戦略研究所」を設立し、代表取締役社長に就任。Webサイト価値測定「Web Equity」や、ブランドの効果測定、企業情報サイト調査などを相次いで開発。地域ブランド戦略、BtoBブランド戦略にも取り組み、講演活動も積極的に行い、消費者の視点によるブランド戦略について説く。さらに2005年11月にはブランドの戦略立案から構築、活用、管理、そしてPRやテストマーケティング、販路開拓にいたるまで、ブランド戦略を総合的に実施、サポートできる会社「株式会社ブランド総合研究所」を設立。
務めた主な委員は、地域中小企業サポーター、地域ブランドアドバイザー、地域食品ブランド確立委員会委員、地域食品ブランド表示基準専門委員会委員、商店街近代化研究会委員、先進的自治体の環境施策に関する調査研究委員会委員、知的財産権の啓発普及体制に関する検討会委員、岐阜県ブランド戦略検討委員など。著書に『事例で学ぶ!地域ブランドの成功法則33』がある。
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