“なでしこジャパン”のワールドカップ優勝で勢いづく日本女子サッカー。一方、“サムライジャパン”も昨年のワールドカップで躍進を見せた。実は、彼らの活躍の陰で、ある偉業が達成されていたのだ。それは、「日本人が初めてワールドカップの決勝試合で審判を務めた」ということ。その審判の名は西村雄一。彼は当初、決勝で審判を務める予定ではなかったが、彼が主審を務めた準々決勝での出来事がきっかけで決勝の審判を務めることになった。世界各国のメディアが“サムライ・ジャッジ”と称賛した西村氏のジャッジとは・・・。そんな審判に関する知られざるドラマを教えてくれるのが、スポーツライターの織田淳太郎先生。今回は、普段は日の当らない審判を主役に、知られざる審判の世界へ案内する。
一般的にはあまり知られていない審判の裏側。そこで番組では、審判の方々に独自のアンケート調査を行い、織田先生監修のもと、野球とサッカー、ボクシングの審判の平均的な姿を紹介する。なかでも、サッカーのJリーグの審判にはプロとアマチュアが存在。プロフェッショナルレフェリーと呼ばれる審判は、現在、日本中で12人しかおらず、年俸も一流企業並みのエリートだとか。一方、ボクシングの審判はレフェリーのギャラではやっていけず、サラリーマンなど他の仕事を抱えている人が多いという。とにかく、地道な努力を要し、ストレスもたまる審判の仕事。そんな審判たちの知られざる1日をVTRで紹介する。
ジャッジは正しくして当たり前、ひとたび間違えれば非難ごうごうの世界。そんな世界で、日本中を敵に回した「世紀の判定」をした審判がいた。その人物とは、野球審判・岡田功。その出来事は、1969年のプロ野球日本一を決める日本シリーズ第4戦「巨人VS阪急」のゲームで起こった。日本中を敵に回した岡田のジャッジとは!?そして、その後の奇跡のような真実にスタジオの一同も思わず驚愕の声を上げる!
また、剣道とスカッシュ、ビーチバレーのちょっと変わったルールをクイズ形式で紹介する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「サギ写を見抜け!」。今回は、「意外と女性にモテる」と自慢気なかまいたちを助っ人に、サギ写に挑む。今回も巧妙な写真に翻弄されるたむけんだが、山内が大ファインプレーを見せる!?
スポーツライター。早稲田大学卒業。大学在学中は体育局ボクシング部で、バンタム級を主戦場にして活躍。卒業後土木作業などのアルバイトを転々とした後、週刊宝石(光文社)の記者に転身したが、歴史作家の戸部新十郎氏(故人)の知遇を得てノンフィクション作家を志す。独立後はスポーツ総合誌「Number」を始め、各種雑誌に寄稿する傍ら、本格的ノンフィクションに着手。著書にスポーツものが多いが、勝敗にはあまり関心がなく、むしろ「敗者の美学」にこそ物事の本質が潜むと考える。取材スタンスはあくまでも、人間の影に光を当てること。最近はノンフィクション作品以外に、小説の執筆も手掛けている。著書に『審判は見た!』『巨人軍に葬られた男たち』(新潮文庫)、『捕手論』『コーチ論』(光文社新書)、『ジャッジメント』(中央公論新社)など。
この回の内容に興味がある方は・・・
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