近年、注目されることが多く、大ブームになることもしばしばの大河ドラマ。来年は、平安末期にのし上がった武家一族・平家の頭領にして、「平家物語」の中心人物でもある“平清盛”が松山ケンイチ主演で放送される。となれば、来年は「平家物語」が大ブームになること間違いなし!そこで、今回は駒澤大学文学部教授の櫻井陽子先生を迎え、「平家物語」の世界を解き明かす。
櫻井先生によれば、「平家物語」の魅力は、歴史を踏まえた壮大な人間ドラマで、等身大に描かれる様々なキャラクターが現代の私たちと重なり、共感できるところが多いという。そして、「平家物語」に描かれる世界は、プライドを賭けた男と男の戦いで、あたかも、不良たちの覇権争いのようにエキサイティング!そこで、番組では「平家物語」を現代の学園ドラマに設定。天皇は理事長に、貴族は教師、対立する平家と源氏は不良グループに置き換えて、“ビーバップ!流”に「平家物語」を読み解く。
不良たちが集まる平安日之本学院では不良グループの覇権争いが本格化していた。そのひとつ、「平家派」は圧倒的な強さをもち、ヘッドの平清盛は学院制覇に最も近い男と目されていた。だが、それを快く思わない「G-Boys」のリーダー、源義朝。彼は学園制覇のために関東からやって来たが、平家派には数で圧 倒的に負けていた。そんな義朝は教師にそそのかされ、清盛が不在の間に教頭を襲い、理事長と校長までを拉致監禁。しかし、義朝の動きを察知した清盛は学校 に戻り、理事長と校長を救出。「G-Boys」を解散させ、権勢を欲しいままにした平家派の「平家にあらずんば人にあらず」時代に突入する。スタジオでは、櫻井先生が詳細を解説。そもそも、武士だった平家は貴族の護衛的存在だったことや、カリスマ性をもつ平清盛の伝説的なエピソードを紹介する。
平安日之本学院でこの上ない栄華を極めた「平家派」だが、おごれる者は久しからず。清盛亡き後に誕生した頼朝と義経の「新生G-Boys」、木曾義仲率いる「チーム木曾」の三つ巴の戦いから平家派没落までをたどる。
来年の大河ドラマに先駆け、「平清盛」ブームは既に始まっている!その最前線が神戸。実は、清盛は一時、都を京都から福原に移転した時期があり、神戸はゆかりの地になっているのだ。神戸市中央卸売市場で試験的に販売している「清盛バーガー」と、神戸市の平野商店街に誕生した平清盛がモチーフの“ゆるキャラ”を紹介しながら、クイズを出題する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「合体美人ライバトル」。女性グループの顔を合成し、平均化すると美人顔ができることから、「顔に自信あり!」の女子グループが合体フェイスで対決!ファッションショーモデルVSグラビアモデル、歯科助手VS美容部員、読者モデルVS中学生モデルの3つのバトルが展開する。
駒澤大学文学部教授。お茶の水大学大学院博士課程単位取得退学。人文科学博士。専門は日本中世文学で、中でも、軍記物語を対象とする。特に平家物語を中心に、平家物語の本文流動及び受容の具体相の解明を行う。著書に『平家物語図典』『90分でわかる平家物語』『平家物語大事典』『平家物語の形成と受容』など。
お茶の水女子大学国語国文学会、中世文学会、軍記・語り物研究会、説話文学会、和歌文学会、伝承文学会、仏教文学会に所属。
一部インターネット上の情報などで「嵐の櫻井翔くんの母親」という情報があるが、本人によると別人、とのこと。
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