グルメのバイブルとして世界中の人々に知られる格付けガイドブックの「ミシュランガイド」。毎年発表される星を使った評価はマスコミや美食家たちに注目され、話題を呼んでいる。発行するのは世界最大級のタイヤメーカー「ミシュラン社」だ。自動車用に開発した空気入りタイヤの販売促進の一環として、ドライバー向けのガイドを作って配布したのが始まりだとか。近年、日本版も発売され、大きな話題となったが、「ミシュランガイド」の最大の謎は様々な憶測の飛び交う“覆面調査員”!さらに星の基準とは何なのか?そんな知られざるミシュランの世界を解き明かすのが、朝日新聞『GLOBE』副編集長の国末憲人先生だ。国末先生は、それまでベールに包まれていた覆面調査員の実名インタビューに成功した初めての人物!今回は、国末先生が「ミシュランガイド」の星の裏側を解き明かす。
日本と違い、ヨーロッパの人たちにとってはレストランに行くこと事体が特別なイベントであり、一般の人なら年に数回行く程度だとか。大切な日に行くレストランは絶対にハズせない。だからこそ、「ミシュランガイド」は必要とされるという。そこで気になるのは星の基準。“一つ星”“二つ星”“三つ星”の定義を国末先生が紹介する。
多くの謎を秘めた「ミシュランガイド」でも最大の謎は覆面調査員の存在だ。これまで、その正体が明かされることはほとんどなかったが、国末先生は現役調査員の実名インタビューに成功!今回は、世界で90人、日本人は7人存在するという覆面調査員の実態を、ビーバップ流ドラマで紹介する。そもそも、どのようにして調査員になれるのか?その募集は社名を隠して行われ、具体的な仕事内容も知らされないまま面接へ。求められるのは、「情熱的であること」「正確なレポートを作成できること」「接客や調理に関する知識」などがあり、面接をクリアするのはごくわずかだ。そこで初めて会社がミシュランであると明かされる。VTRでは調査員の仕事内容や約束事などを紹介するが、ベールを脱いだ覆面調査員の真実に、スタジオの一同は「意外と犠牲が大きいかな」と感想を。また、フランス版と日本版の違いも紹介する。
国末先生によれば、本国フランスでは宇宙で星が一つ見つかるよりも、三つ星レストランが星を失うニュースのほうが注目されるほど、ミシュランの星は影響力があるとか。そんな“星”に翻弄された料理人の栄光と苦悩の物語を紹介。その人物とは、誰よりもミシュランの星にこだわった料理人、ベルナール・ロワゾー。かつてはミシュランの三つ星に輝く名店だったが、シェフの引退後に星をはく奪されてしまったレストラン「ラ・コート・ドール」を再び三つ星レストランに引き上げたロワゾー。フランス料理界の頂点に輝く三ツ星スターシェフとなった彼の悲劇の物語を紹介する。
また、「ミシュランガイド」にまつわるクイズを出題。「フランス版にはない、日本版についている“おまけ”はなにか?」というクイズでは、意外な正解に、本を持っているモモコも「知らんかった!」と驚く。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「一流料理人が作る 匠めし」第2弾。今回は「菓子パン」をテーマ食材に、創作和食と創作韓国料理の料理人が対戦する日韓対決!菓子パンが和食と韓国料理に大変身する!
1985年大阪大学卒。1987年パリ第二大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。富山、徳島、大阪、広島勤務を経て2001~2004年パリ支局員、2005~2007年外報部次長、2007~2010年パリ支局長。現在はGLOBE副編集長。著書に『サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領―』(新潮選書)、『自爆テロリストの正体』(新潮新書)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』(草思社)などがある。昨年10月末に出した著書「ミシュラン 三つ星と世界戦略」が現在話題になっている。
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