世界が注目する日本のモノのひとつに“新幹線”がある。日本を訪れる外国人観光客が「見たい」「乗りたい」というほど注目を浴びる理由は、スピードと驚異の正確さ。そして、開通以来47年間、乗車中の死亡事故がゼロという、世界のどこを探してもほかにはないほどの安全性だ。それらは、新幹線に携わる多くの人たちによって支えられている。そんな新幹線の魅力を紹介してくれるのが、鉄道ジャーナリストの梅原淳先生。今回は、新幹線に関する著書を多数執筆している新幹線のエキスパート、梅原先生が、世界に誇る日本のスーパーエキスプレス“新幹線”のスゴさを徹底解剖する!
梅原先生によれば、日本全国で1日88万人が新幹線を利用するとか。つまり、世界で最も多くのお客さんを運ぶ乗り物なのだ。それもスゴいことだが、もっとスゴいのは、新幹線には最先端の技術が集結しているということ。そもそも新幹線の発車間隔は最短で3分!東京・新大阪間を80本もの列車が同時に走行する超過密スケジュールのうえ、止まる駅や平均スピードの違う3種類の「のぞみ」「ひかり」「こだま」が常に停車や追い抜きを繰り返すという複雑な運行をしているのだ。では、なぜそれらはぶつからないのか?それは、完成までに1年はかかる“ダイヤグラム”と呼ばれる運行表にはじまり、ダイヤグラムに基づいて正確な運行を行う運転士、さらには新幹線の路線全体の列車をコントロールする「新幹線総合指令所」のチームプレーにより、衝突することなく、スムーズに走っているのだ。その具体的な仕組みを紹介。また、試験用車両で時速443キロという最高速度を記録した新幹線の速さについても解説。0系からN700系へと進化を遂げた新幹線の、スピードへのあくなき追求とは!?
また、なかなか目にすることのできない新幹線のメンテナンスについても紹介。新大阪を出た回送の新幹線が向かうのは、摂津市の鳥飼にある「大阪車両基地」。甲子園球場が9つも入る広大な敷地では車両の洗浄や分解点検などが行われている。さらには線路のメンテナンスも紹介。線路のゆがみをチェックする車両「ドクターイエロー」のチェックにより6ミリ以上のゆがみを発見すると、その日の夜に線路は修理工事に入る。線路を直すプロフェッショナル集団の驚くほど緻密で手間のかかる作業に、スタジオの一同も驚嘆の声をあげる。
スタジオには新幹線の車内販売も出現!ワゴン販売とグリーン車の車掌業務を行う“パーサー”の女性が、「ありがとう300系引退記念弁当」など、人気商品を紹介する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの新企画「母VS娘 どっちのファッションショー!」。超個性的なファッションの若い女性が多い昨今。娘のファッションに不満を持つ母も多いはず。そんな母親に娘をコーディネートしてもらい、娘の好きな服装か母が推薦する服装か、どちらが似合うか?を、読者モデルやヘアメイクアップアーティストの三橋ただしさんにジャッジしてもらう。超個性的なファッションが続出!?
鉄道ジャーナリスト。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入社。その後、雑誌編集の道に転じ、交友社月刊「鉄道ファン」編集部、あいであ・らいふ月刊「頭で儲ける時代」編集部、文化放送ブレーン月刊「ナース専科」編集部を経て2000(平成12)年からフリーランスとなる。現在は鉄道ジャーナリストとして書籍の執筆や雑誌への寄稿を中心に活動中。また、旅行、写真といった分野の書籍や雑誌の編集、執筆にも携わり、新聞やテレビ、ラジオでのコメントなども行う。千葉県富津市在住。著書・共著は『鉄道の未来学』『カシオペアVSトワイライトエクスプレス』『毎日乗っている地下鉄の謎』『新幹線の科学』『特急列車のすべて』『鉄道駅・路線不思議読本』『進化する路面電車』『新幹線、国道1号を走る』『鉄道歴史読本』『ブルートレイン 栄光の半世紀』『鉄道不思議読本』『新幹線 徹底追究 謎と不思議』『鉄道用語の不思議』『新幹線不思議読本』『鉄道の大常識』など多数。
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