歴史上の偉人や故人となった有名人に会う方法がある。それは、お墓参り。近年、歴史上の著名人のお墓参りをする“墓マイラー”が密かに増えているという。2年前から「現代用語の基礎知識」にも掲載され、知名度も上がりつつある“墓マイラー”という言葉を生みだしたのが、文芸研究家で自ら“墓マイラー”のカジポン・マルコ・残月先生だ。25年で国内外1652人ものお墓参りをした筋金入りの墓マイラー。今回は、カジポン先生が訪ねた1652人の中から選りすぐりの墓を紹介し、お墓参りの魅力に迫る!
「ドラマチックな生き方をした歴史上の人物は実在したという実感がわかないが、お墓に行くと、実在したことが実感できる」というカジポン先生。そんな先生のお墓参りは、墓石に触れながら感謝の言葉を語るソウルトークがカジポン流だ。訪れた1652人のお墓は文豪ドストエフスキーから日本のロックスター忌野清志郎、赤穂浪士まで多岐にわたるが、一番多くお参りしたのは、ウィーンにあるベートーヴェンのお墓で、4度も訪れたという。ベートーヴェンのお墓の横には、彼を敬愛したシューベルトのお墓があるほか、墓地にはヨハン・シュトラウスやブラームスのお墓もあり、墓マイラーにはおなじみの場所。そんなカジポン先生がこれまで訪れた中から厳選したお墓を紹介する。岡本太郎の陽だまりのように微笑ましいオブジェが立つお墓や、現在は強運の持ち主とあがめられる江戸時代の悪役ヒーローのお墓、自身が生みだした漫画のキャラクターに囲まれた、日本を代表する漫画家のお墓などを取り上げる。さらに、海外のユニークなお墓も紹介。なかでも、アメリカ・ニューメキシコ州の田舎に眠る盗賊ビリー・ザ・キッドのありえないお墓には一同も仰天する!
筋金入りの墓マイラー、カジポン先生がこれまで訪れたなかで一番感動したお墓は、西洋絵画の巨匠ゴッホのお墓。名が売れたのは死後のことで、無名のまま、37歳の短い生涯を終えた彼は、現在、パリ郊外にある共同墓地に眠っている。蔦で覆われたゴッホのお墓に秘められた感動の物語を紹介する。スタジオでも、カジポン先生の心を揺さぶったお墓を紹介。マリリン・モンローはロッカー式のお墓に眠っているが、隣接したお墓がオークションに出され、高値がつくという。死後も衰えることのない彼女の人気ぶりに一同も驚く。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「ウチのメニュー仕分けて下さい」。今回は、カレー&居酒屋バーのマスターがこだわる「犬鳴ポークの豚テキ」と、インドネシア・レストランのイカを使った料理を仕分けする!
大阪生まれ。文芸研究家。
「墓マイラー」という言葉を生み出し、世の中に広めた男。
これまでの人生で芸術や文化を通して味わった感動のお礼を直接作者に伝えるため、10代の終わりから貯金を貯めては国内外へ墓巡礼をスタート。
1987年、ロシアのペテルブルグにドストエフスキーを訪ねて以来、足掛け25年間に巡礼した有名人の数は、なんと1620人。訪問先は51ヶ国に及ぶ。
その訪問記は現在、業界紙「月刊石材」に好評連載中。
この回の内容に興味がある方は・・・
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