私たちが普段、何気なく歩いている道には歴史があり、不思議な道路が存在する。たとえば、大阪市北区の野崎町の車道にそびえ立つイチョウの木。3車線のうち2車線をふさぐ木を車が避けて通る。この木は切ろうとした人が突然、不可解な死を遂げ、誰も切ろうとしなくなってしまった。というのも、昭和20年の大阪大空襲で辺り一面焼け野原になった中で、唯一、焼けることなく残った木であり、当時は太融寺の境内にあったのだ。切ろうとした者が亡くなったのは、大木に宿る神様の祟りだという噂が広まり、今もその場所にずっと立ち続けている。そんな街の中に存在する不思議な道の魅力にとりつかれ、その謎を追求しているのが、作家の本渡章先生。昔の地図を頼りに現場に赴き、関西の不思議な道に秘められた謎を解き明かしている。今回は、本渡先生が選んだ“関西ミステリーロードランキング”を発表!ミステリーロードの謎に迫る!
「道には必ず歴史があり、古地図を読み解くと、それが見えてくる」という本渡先生。古地図を手にしたら、「まず、ぼんやりと眺めること。そして、うっとりと想像し、それから街に出て、あてもなく歩くこと」と楽しみ方を紹介。さらに、古地図好きの江川達也先生も、その魅力を熱弁する。
今回は、本渡先生が関西にあるミステリーロードのなかから厳選した“関西ミステリーロード”のランキング・ベスト6を発表!不思議な道に秘められたミステリーを解明する。兵庫県宝塚市にある「神の直線道路」は、アップダウンを繰り返しながら、どこまでもどこまでもまっすぐに続く道。幹線道路ならまだしも、細い道が階段になったり、車道になったりしながら、とにかく真っすぐ続いているのだ。その謎を解くヒントとなるのは、道のわきにある、「神」「水」という意味ありげな文字が記された石柱だ。いったい、その正体とは!?また、大阪市東淀川区には、片側1車線の対面道路から、突然、道幅が広がり、一気に御堂筋並みの広さになる巨大道路がある。交通量もさほど多くない場所に、そんな巨大な道路ができた理由を解き明かす。スタジオの一同も「そうやったんや!」と驚きの声を上げる理由とは・・・!そのほか、JR大阪駅と阪急百貨店の間の道を抜けると目に入る、道の真ん中にそびえる巨大な銀色のオブジェの謎や、阪神高速のS字カーブに隠された本当に怖いミステリーなど、謎に満ちた道を取り上げる。
また、スタジオでは、大阪の街を縦に走る“筋”と横に走る“通り”のからくりを本渡先生が解説。一般的には“通り”よりも“筋”のほうが狭いイメージがあるが、現在の御堂筋や堺筋など幹線道路が“筋”になっている理由を紹介する。
「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「口ゲンカ法廷~シロクロつけましょう~」。口達者のブラマヨが弁護人になり、決着のつかないケンカにシロクロつけようという新企画。今回は、結婚3年目の夫婦が登場し、「夫の小遣いが2万円は妥当なのか?」についてシロクロつける。夫の弁護人には小杉、妻の弁護には吉田が立ち、小杉と吉田が代弁バトル!11人の陪審員が判決を下すが、小杉VS吉田の対決の行方は!?
作家。編集者などを経て、1996年パスカル短篇文学新人賞優秀賞受賞。著書『大阪古地図むかし案内』では、一枚の古地図から大阪の不思議な道を捜し出し、その秘密を読み解いている。
他にも『大阪名所むかし案内』『京都名所むかし案内』『奈良名所むかし案内』などを執筆。最新刊は西鶴と町人暮らしがテーマの『大阪暮らしむかし案内』。
この回の内容に興味がある方は・・・
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