辞書といえばどれも同じようなもので、文字だけの地味な本と思っている人は多いかもしれない。だが、それは大間違い!実は、辞書によってキャラクターがあり、個性も違うのだ。そんな辞書の面白さを熱く語るのが、辞書をこよなく愛するお笑い芸人であり、一橋大学で非常勤講師を務めるサンキュータツオ先生。早稲田大学大学院で修士課程を修了したタツオ先生は、米粒写経という名で芸人活動をする傍ら、大学の非常勤講師という一面も併せ持つ。今回は、“学者芸人”のタツオ先生が国語辞典それぞれのキャラクターを徹底紹介し、そのおもしろさを熱く伝えていく!
タツオ先生によれば、国語辞典にはそれぞれ個性があり、書かれている説明文も異なっているという。国語辞典界の二大派閥は、「言葉はこうあるべき!」という“お堅い系”の岩波と、よく使う言葉を積極的に取り上げる“柔らかい系”の三省堂があり、なかでも、“攻めの辞書”と呼ばれ、今、日本で一番売れているのが「新明解国語辞典」だという。それぞれの哲学を持ち、版によっても違いがあるという国語辞典。そこで、「激論!朝まで辞書テレビ!」と題し、「朝まで生テレビ」スタイルで各辞書の個性を紹介する。パネラーとなるのは、岩波国語辞典、新明解国語辞典、明鏡国語辞典、新潮現代国語辞典、広辞苑の5つ。それぞれの辞書が「政界」と「恋愛」をテーマに説明文を紹介し、個性の違いを浮き彫りにする。簡潔で的確だが、やや保守的な岩波と、個人的な思いが強く反映されたクセの強い新明解、現代語や若者言葉、新語に強い明鏡、用例にこだわる新潮現代のユニークな徹底討論に、スタジオの凡人チームは「知らんかったことばかり」と仰天する。スタジオでは、用例にこだわりをもつ新潮現代国語辞典の用例をピックアップ。小説や詩人の作品からの引用が多いが、よく使われる作家とは!?
日本で初めて国語辞典が出版されたのは明治時代。その名を「言海」といい、現在の国語辞典のベースになっている。だが、その完成には、一人の男のたいへんな苦労があった。明治初期、近代国家として国語辞書の編纂を急務と考えた明治政府から、その重要な仕事を任されたのが、文部省の一介の公務員、大槻文彦。“言葉の海”に1人で漕ぎだし、17年もの歳月をかけて日本初の近代国語辞典を完成させた男のドラマを紹介する。
また、筒井先生の著書で、辞典をパロディにした「現代語裏辞典」を使ってクイズを出題。「エジプト」という言葉には「吉村作治の収入源」と解説するなど、風刺たっぷりの裏辞典。クイズでは言葉の解説を出題する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「サギ写を見抜け!」。日々、女の子たちの“サギ写”テクニックは上がる一方。そこで今回は、ハイヒール・リンゴがイチオシの強力な助っ人が登場!彼らはサギ写を見抜き、リンゴの顔を立てることができるのか!?
一橋大学・非常勤講師兼、漫才師(オフィス北野所属)東京都杉並区生まれ。早稲田大学大学院で文学研究科修士課程修了。専門は言語学と日本語学で、日本初の大学院博士課程芸人。卒業論文は『笑いのツボ 闘う落語家・立川志の輔論』
一方で、漫才コンビ・米粒写経のツッコミ担当。二足のワラジを履きながら、現在、辞書に関する独特の見解を様々なメディアで展開。密かな辞書ブームの中、注目を集めている。