人生のほぼ3分の1の時間を占めるのが眠り。強制的に眠らせてもらえない状況になると、意識は朦朧とし、言語や運動の機能に障害が生まれ、ついには死に至る。睡眠は生命維持に必要不可欠なのだ。そんな眠りについてはこれまで謎が多かったが、最近では徐々に明らかになりつつある。今回は、世界最先端の医学を牽引するハーバード大学の医学部で睡眠学習を研究し、現在はスリープークリニックの現役医師として働く精神科医の西多昌規先生が登場。眠りのスペシャリストでもある西多先生が、金縛りや夢、ひどい寝言や寝相までを、眠りのメカニズムからわかりやすく解説する。
「睡眠は体の疲れだけでなく、脳の疲れも休める」という西多先生。そこで、まずは眠っているときの脳のメカニズムをVTRで紹介する。古くから心霊現象としてとらえられがちな金縛りや夢を見る理由、さらには寝言や寝相の仕組みを解説。そこには、脳が休む状態の“ノンレム睡眠”と脳が活発に動く“レム睡眠”が大きく関係していた!スタジオでは、一同から金縛りに関する質問が続出。西多先生によれば、生活のリズムが乱れたり、ストレスのある人や、女性、仰向けに寝る人にも起こりやすいとか。また、一時、話題になった睡眠学習については・・・!?
眠りのメカニズムが狂うと、人は時に大きな事件を引き起こすことがあるという西多先生。VTRでは、睡眠障害によって引き起こされる数々の衝撃的な症例を紹介。スタジオの一同もゾッとするような事件とは・・・。
また、「快眠の常識 ウソ?ホント?」と題して、私たちが抱く眠りに関する常識が正しいかどうかをチェック。「眠る前にお酒を飲むと、よく眠れる」「寝言を言っている人に話しかけてはいけない」「眠らないと太りやすい」など、世間でよく言われる常識について西多先生が解答する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「妄想キャラ1―グランプリ」の第2弾。“冗談はよしこさん”など、誰もが知ってはいるが、姿カタチのないキャラクターに姿カタチを与えてあげようという企画。今回は、「おかちめんこ」と「おじゃまむし」のキャラを4人のプロのイラストレーターが妄想する!
精神科医・医学博士。自治医科大学・精神医学教室・講師。石川県生まれ。1996年、東京医科歯科大学医学部医学科を卒業。国立精神神経センター病院、ハーバード・メディカル・スクールの精神科研究員として、睡眠と記憶、情動、脳機能について研究。その後、現職に。
専門は、うつ病など気分障害を中心とした臨床精神医学、睡眠医学、脳波を用いた精神生理学。研究活動だけでなく、睡眠の知識普及のため一般向けの講演を積極的に行う。
著書は『昨日の疲れが抜けなくなったら読む本』『脳を休める』など多数。
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