鉄道が縦横無尽に走る関西は、日本一のガード下天国。JR環状線だけでも、その約9割にガード下が存在する。ガード下には市場をはじめ、ファッションやサブカルチャーの発信基地、工場や百貨店、さらには人が暮らす住宅まで、バラエティ豊かなガード下文化が作られている。そんなガード下の魅力に魅入られたのが、建築評論家の小林一郎先生。大学の講師を務めるかたわら、“まち歩き”のフィールドワークから都市の歴史を研究し、ガード下に関する著書では全国各地のガード下の歴史と魅力をひも解いている。今回は、小林先生が厳選した関西のガード下をランキング形式で発表しながら、ガード下に広がるワンダーランドの魅力を紹介する。
「ガード下は様々なモノを包み込んでいる」と、その魅力を語る小林先生。そんな先生厳選の“関西ガード下ランキング”ベスト6も実に多彩。阪神「野田駅」の駅から少し離れたガード下には モノ作りの町・大阪を陰で支えるガード下がある。大正時代には松下幸之助が「松下電器工具製作所」を立ち上げた工具の町で、戦後、ガード下に生まれたのは・・・!? 阪神「御影駅」には、“神秘の水”に守られたガード下がある。ガード下で今も栄える「御影市場・旨水館」は約90年以上もの歴史を誇る商店街。長きにわたる商店街の発展には、古代にまでさかのぼる神秘的な理由が関係していた!
また、JR「大阪駅」のガード下に広がる新梅田食道街の歴史的なドラマやJR環状線と近鉄線が交差する「鶴橋駅」の、焼肉の町のイメージを覆すガード下を紹介!凡人チームの面々も「知らんかった!」と仰天する、鶴橋の意外なもう一つの顔とは!?
さらに、映画のロケにも使われる独特の雰囲気と歴史的価値をもつ阪急「中津駅」のガード下や、ガード下商店街としては日本一の長さを誇る「元町高架下商店街」の広がるJR「元町駅」のガード下もランクイン。通称“モトコー”と呼ばれ、親しまれる商店街が母親のように神戸の人たちを支える物語を紹介する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの新企画「男ウケがいい女性の女ウケは・・・? 男女両道女グランプリ」。男ウケのいい女性は女ウケが悪く、女ウケのする女性は男ウケが悪いというのが昨今の定説だが、男ウケも女ウケもする、“文武両道”ならぬ、“男女両道女”は存在するのか!?存在するとすれば、どんな女性なのかを調査する新企画。次々に登場する好感度美人を男性審査員が審査するが、実は別室で陰の女性審査員も審査を行う。女性審査員たちの厳しいコメントにスタジオは大爆笑!そんな彼女たちが認める“男女両道女”とは!?
建築評論家・編集者。東京・柴又生まれ。
明治大学を卒業後、出版社の編集を経て、土木・建築を中心とした編集プロダクション・秋耕社を設立。以降、雑誌・単行本での執筆、編集制作を手掛ける。
リクルート出版の「週刊住宅情報」では、巻頭カラーページを担当し、社内で数々の賞を受賞。2010年12月には「ガード下学会」設立。現在、近代建築を紹介・解説するなど「まち歩き」の視点からの街並み・建築観察が高い評価を得ている。
主な著書に『「ガード下」の誕生』『目利きの東京建築散歩』等。
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