法廷を舞台にしたドラマで検察官や弁護士を主人公にしたものは多いが、法廷の中心にいながら、なかなかスポットライトの当たらないのが裁判官。そのせいか、裁判官の詳しい仕事内容は、あまり知られていない。「法服」と呼ばれる黒いマントに身を包み、憲法と法律と良心に従って公平な判断を下す。まず司法試験に合格し、研修期間中に優秀な人材の中から、より優秀な5パーセントの人が選ばれるというエリート中のエリートなのだ。そんな裁判官の真実を教えてくれるのが、元裁判官で現在は龍谷大学客員教授の森野俊彦先生。昨年まで40年間にわたり、裁判官として歩んできた森野先生が、裁判官の仕事や素顔を紹介する。
裁判官は真面目で物静かな人が多いという森野先生。だが、表舞台に出ることも少なく、謎の部分が多い。そこで、裁判所の中でも最も一般的な地方裁判所の裁判官の仕事をVTRで紹介する。3年毎にある人事異動で大阪地方裁判所に赴任し、刑事事件を担当する部に配属された4年目の裁判官を主人公に、裁判官の日常や法廷での役割、判決の仕方などを紹介するが、なかでも、一つの審理が終わると、10分間の間に次の裁判の準備をして再び法廷へ向かうという多忙なスケジュールにはスタジオの一同もびっくり。知られざる裁判官の現実が明らかになるが、まだまだ謎はたくさんある。
裁判官にとって判決は最も重要な仕事のひとつ。判決については、かなり悩んだこともあるという森野先生は、若い頃に家庭裁判所の少年事件の判決で悩み、少年の将来を考えて、思わず涙したこともあるという。そこで、裁判長の被告人への説諭が大きな話題を呼んだ“伝説の裁判”をピックアップする。それは、酔っぱらったサラリーマンが若者2人と口論の末、駅のホームで暴行され死亡した傷害致死事件。若者は出頭し、法廷で反省の言葉を述べるが、一方で、酔った被害者にからまれたことによる過剰防衛を主張した。反省の色が見られない若者に裁判官が語りかけた言葉とは・・・!
また、人間味あふれる裁判官の法廷でのビックリ発言も紹介する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「男ウケがいい女性の女ウケは? 男女両道女グランプリ」の第2弾。男ウケする女の子は女ウケが悪く、女ウケする女の子は男ウケがイマイチだったりと、相反するのが一般的だが、男ウケも女ウケも良い“男女両道女”は存在するのか?を検証する企画。今回は、癒し系グラビアアイドルから現役医学生、サッカー好きの不思議ちゃん、生け花は師範クラスという17歳の女子高生が登場。この中から完璧な“男女両道女”が誕生する!
元裁判官(昨年9月まで)。大阪市生まれ。
1971年に裁判官になり、大阪地裁の判事補を皮切りに主に、西日本の裁判所に勤務。その間、地方裁判所、高等裁判所、家庭裁判所の判事として、刑事・民事を問わず、少年事件なども担当。昨年、定年で退官するまで40年間、様々な裁判を経験してきた。現役時代は、他の裁判官とは一味違う現場主義を貫いた。「百聞は一見にしかず!」をモットーに自転車で『現場』の検証に訪れたりした彼。周囲は『サイクル裁判官』と呼んだ。