葬儀・告別式で読み上げられる弔辞は、故人への別れを惜しむ悲しみとともに、生前には伝えられなかった想いが綴られ、生前の2人の物語が凝縮されている。そんな秘められたドラマを教えてくれるのが、作家の高平哲郎先生だ。「笑っていいとも!」をはじめ、テレビ史に残る数々のヒット番組を手がけた放送作家でもあり、多くの著名人と親交が深い。そんな高平先生が、昨年、珠玉の弔辞を集めた本を出版。今回は、高平先生が愛にあふれる弔辞の数々を紹介する。
心に響く弔辞とは、故人への愛情が感じられるものだという高平先生。そこには、送る側と送られる者の絆やドラマが秘められている。国民的スターであり、存在自体が昭和の時代そのものだった歌姫・美空ひばりの弔辞を読んだのは、親友の中村メイコだった。生前は、何かあると夜中でもメイコの家を訪れ、メイコと夫の間で眠ったというひばり。そんな彼女が刻んだ歴史とメイコが送った親友ならではの弔辞を紹介する。また、萩本欽一と「コント55号」で一世を風靡したコメディアンの坂上二郎。彼が亡くなったのは東日本大震災の前日だった。完全に交通機関が麻痺するなか、萩本は那須の葬儀会場へ、電車を乗り継ぎ、タクシーを乗り換え、なんとかたどり着く。そんな萩本の口から出た坂上を送る言葉とは・・・。
また、高平先生が最も心を震わせたという弔辞を実際の映像で紹介!それは、平成19年、75歳で亡くなった横山ノックのお別れ会で上岡龍太郎が読んだ弔辞であり、高平先生によれば、すべてが詰まった理想的なものだという。ノックとの出会いから47年。ノックに助けられ、ノックに教えられ、ノックを思い続けた上岡が彼への想いを滔々と読み上げた伝説の弔辞に、スタジオの一同も心を震わせる。
弔辞とは、普段なかなか口にできない、心に秘めた想いを伝えるもの。そこで、凡人チームの面々が生前弔辞を読み、普段は言いづらいことを相手に伝える。ブラマヨの吉田は相方の小杉に、小杉はたむらけんじに、そして、たむけんは吉田宛てに弔辞を読むが、感謝の気持ちどころか、暴露大会に!?
「ハテナの自由研究」は、たむけんの「カエルの子はカエル? 似たものハッピー親子」。見た目だけでなく、しぐさや口癖までそっくりな親子を取材し、どれだけ似ているかを検証する新企画だ。3組の母娘が登場するが、どの組も共通して似ているのは意外にも・・・!
放送作家・編集者・演出家。東京都生まれ。
一橋大学社会学部を卒業後、博報堂に入社し、コピーライターとなる。その後、雑誌の編集者として月刊誌「宝島」の創刊に携わり、さらに編集長を経て、放送作家に。「今夜は最高」「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」などテレビのヒット番組を手がけ、多くの著名人と親交が深い。筒井先生とも編集者時代に面識がある。著書に「大弔辞 先輩、友、後輩へ綴られた最後の愛の手紙」「今夜は最高な日々」などがある。
この回の内容に興味がある方は・・・
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