“サラリーマン川柳”をはじめ、“女子会川柳”や“シルバー川柳”など、今、空前の大ブームになっている川柳。様々な企業や市町村で川柳コンテストが開催されたり、書店の川柳コーナーも、いまだかつてないほどの充実ぶり。そもそも、川柳とは五七五の句。同じ五七五の俳句から派生して生まれたと思われがちだが、それは間違い。川柳は江戸時代に実在した「柄井川柳」の名前からきており、わずか17文字に人間の喜怒哀楽の感情を描いている。そんな川柳の魅力を教えてくれるのが、川柳学会専務理事の尾藤一泉先生。父や祖父も川柳家として名を残す川柳界のサラブレッドで、数々のコンテストの選者を務めるほか、講演活動も行っている。今回は、尾藤先生が、川柳から日本人の生き方や人生をひも解く。
俳句と川柳は、どちらも五七五の同じ形だが、「季語などを使い、景色や季節などをモチーフに気持ちを詠む俳句に対し、人間の感情そのものを読むのが川柳」という尾藤先生。そこで、江戸時代に読まれた川柳から、その時代に生きた女性たちの人生を紐解く。奥ゆかしさが美徳といわれた時代の女性たちが彼氏をゲットするテクニックをはじめ、女性の結婚から離婚までを数々の川柳で紹介する。
また、日本からアメリカに渡った日系移民たちも川柳を読んでいた。アメリカに住む日系4世の女の子が手にした「北米川柳道しるべ」という1冊の本。そこには、艱難辛苦を乗り越えて生きた日系移民たちの壮絶な想いが綴られている。明治29年、日本とアメリカの定期航路が開かれ、アメリカという新天地で一旗あげようと、日本を飛び出した若者たち。そんな彼らを待ち受けていた現実、そして、日米開戦によってさらなる苦渋を味わう移民たちの生きざまを川柳を通して紹介する。切ない想いの詰まった句にたむけんたちは、「知らんかった」と、彼らの苦労を思いやる。
江戸時代には「破礼句」と呼ばれるちょっとエッチな川柳があったとか。そこで、一同も“大人のエロ川柳”をテーマに川柳に挑戦!尾藤先生が選んだ一番深いエロ川柳とは!?
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「アナタの為を想って・・・」。普段、仲良しの友達同士が、あえて本音でダメ出しをする壮絶企画!今回は、メイド喫茶のメイド仲間5人組と、ギャル系ママ友4人組が登場。ギャル系ママたちのキョーレツな暴露大会にスタジオの一同も唖然とする!?
尾藤 一泉(びとう いっせん)
川柳学会専務理事。1960年生まれ。
祖父も父も川柳家という家に生まれ、15歳から川柳を始めた川柳界のサラブレッド。人呼んで「川柳王子」。
一時期、企業戦士となり、川柳から足が遠のいた時期もあったが、2001年頃、川柳の伝統や知識が、継承されていないことに気づき愕然する。そして、父に仕込まれた川柳を体系化し学問として伝えるとともに、川柳の文化発信に力を尽して行きたいと思う。現在、学会専務理事の他、「川柳さくらぎ」主宰、「川柳公論」編集委員も務める。
著書に、『川柳総合大事典』『目で識る川柳250年』等。
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