ビーバップ!ハイヒール

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2013年3月28日(木)

アニメの向こうに歴史が見える!名作アニメで読み解く世界史

ハイヒール(リンゴ・モモコ)
筒井康隆、江川達也、たむらけんじ
ブラックマヨネーズ(小杉・吉田)
夏川純
岡元昇(ABCアナウンサー)

かつて、日本人の心をつかみ、驚異的な視聴率を叩きだした名作アニメ「世界名作劇場」シリーズ。スタッフとして宮崎駿も参加していたという「アルプスの少女ハイジ」をはじめ、大勢の人々の涙を誘った伝説のラストシーンが忘れられない「フランダースの犬」、なかなか母に会えない主人公に思わず感情移入した「母をたずねて三千里」などは、今なお繰り返し語られる傑作だ。これらのアニメシリーズには原作が存在し、それは名作児童文学として世界中で読まれている。そして、その舞台となった19世紀は、まさに世界が激動した時代。つまり、「世界名作劇場」は、もっともおもしろい世界史の教科書でもある。そんなアニメの世界から世界史を教えてくれるのが、大阪大学大学院教授の藤川隆男先生。大学の教え子たちとまとめた著書「アニメで読む世界史」はユニークで興味深い世界史のガイドブックとして注目された。今回は、名作アニメの伝説のシーンを紹介しながら、そこに隠されたヨーロッパの歴史を読み解いていく。

日本中の子どもたちを熱狂させた「アルプスの少女ハイジ」は、アルムの山のおじいさんのもとに預けられた主人公のハイジが、おじいさんや羊飼いのペーター、そして、フランクフルトで出会ったクララとの交流を通して成長する姿を描く、感動的で心温まるストーリー。だが、よく見ると、物語には、いくつかの謎が潜んでいる。そもそも、ハイジのおじいさんは、なぜ、人里離れた山に引きこもって暮らしているのか?おじいさんに隠された衝撃の過去が明らかに!さらに、12歳のクララは、なぜ、学校に通わないのか?それは、足が悪くて通えないせいではなかった!ロッテンマイヤーさんの存在意義も明らかに!そして、ヨーロッパの作品には珍しく、ハイジの髪の毛と目の色は黒い。それは日本人向けだからではなかった。登場人物に秘められた驚くべき歴史的背景を説き明かす。

「母をたずねて三千里」は、イタリアのマルコ少年が、出稼ぎへ行って音信不通になった母を訪ねるため、故郷イタリアから南米大陸まで三千里の旅をするという壮大な物語。ここで疑問に思うのは、なぜ、マルコの母親の向かった先は、近くの国ではなく、遥か遠いアルゼンチンだったのか?ということ。そして、親子の絆を描いた物語に隠された、もうひとつのテーマとは!?

また、評判の高いアニメ「フランダースの犬」からはクイズを出題。物語の舞台となるベルギーの人たちが見ると、オープニングテーマの映像には「間違ってる!」と突っ込む箇所がいくつかあるとか。それは、どこなのか!?

「ハテナの自由研究」は、たむけんの「一流料理人が作る匠めし」。今回は、コンビニの「ミックスサンド」を使って、和食と中華の一流料理人が豪華料理に仕立てていく!

藤川 隆男(ふじかわ たかお)

藤川 隆男(ふじかわ たかお)

大阪大学文学部教授(西洋史)。1959年生まれ。
大阪大学卒業後、西洋史の中でも特に、移民・人種主義の 歴史を研究。名作アニメの背景となる「世界」から、当時の世界の動きを分析した著書「アニメで読む世界史」を出版。
ユニークで判りやすい世界史のガイドブックとして話題に。他にも「人種差別の世界史」「白人とは何か?」「猫に紅茶を」など多数の著書がある。

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