百貨店からコンビニまで、様々な種類のスイーツが百花繚乱の日本。そのバリエーションとクオリティーは紛れもなく世界のトップレベルであり、まさに日本はスイーツ大国だ。そんなスイーツを語るうえではずせないのが、フランス革命。当時は貴族たちだけの贅沢な食べ物だったスイーツだが、革命によって主を失った御用達の腕利きパティシエたちが街にケーキショップをオープンしたことから、庶民にも手が届く手軽な物へと変わり、パリは“スイーツの聖地”といわれるようになった。そんな古今東西のスイーツを知り尽くしているのが、日本パティシエ界の重鎮にして、スイーツの語り部的存在でもある吉田菊次郎先生。本場フランスでも一目置かれる現役パティシエであり、銀座に本店をもつ有名洋菓子店「ブールミッシュ」のオーナーでもある。今回は、吉田先生が、美味しいスイーツに隠れた意外な歴史やスイーツブームの舞台裏を鮮やかに解説する。
吉田先生によると、フランス生まれというイメージのある洋菓子だが、実は、イタリアやスペイン、ポーランドなどヨーロッパ各国の王妃がフランスに嫁ぐ際に、腕利きのパティシエを連れてきたことから、様々なお菓子のレシピがフランスに伝わったとか。そんな洋菓子を日本では“スイーツ”とひと括りで呼ぶが、その呼び方は日本ならでは。そこで、日本にブームを巻き起こしたスイーツを年代別に紹介する。1990年のティラミスに始まり、1993年のナタデココ、チュートリアル徳井が好きすぎて、漫才のネタにまでしたという1997年のベルギーワッフル、そして2012年のパンケーキまで、スイーツブームをプレイバックしながら、吉田先生がブームの舞台裏を解説する。
1999年の7月に人類が滅亡する。それは、ノストラダムスの大予言として日本でも大きな話題になったが、ナポレオンの誕生やヒトラーの出現など、歴史上の大事件を的中させたノストラダムスは、日本では預言者として知られている。だが、実は彼なくしてスイーツを語ることはできないのだ。彼の本来の姿はフランスの医師であり、なかでも、中世のヨーロッパ全土で大流行した恐怖の病「ペスト」の撲滅に奮闘した。そんな彼がヨーロッパでは“ジャムおじさん”として知られる存在だという。いったい、そのワケとは!?その意外な真実に凡人チームも「知らんかった!」と驚く。
日本人が大好きなスイーツ四天王といえば、「プリン」「ショートケーキ」「モンブラン」「シュークリーム」。それら4つのスイーツのルーツを紹介する。なかでも、欧米からやって来たプリンやショートケーキは、もともとの姿ではなく、日本で独自の進化を遂げたものだった。「それを取り入れる日本人の柔軟な思考と、自国のものにしてしまう英知の賜物」と、吉田先生が解説する。
また、お菓子の名前にまつわるクイズを出題。いずれも、ちょっぴりエッチな名前を当てる問題で、一同が盛り上がる!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「いめちぇんクッキング」第2弾。どうしても食べられない嫌いな食べ物を一流料理人が劇的にイメチェンをしたら食べられるのか?を検証する企画。今回から、7人全員が食べられた場合は、料理人に賞金10万円を贈呈!フレンチ、中華、日本料理の3人のシェフが挑むが、はたして、パーフェクトなるか!?
吉田 菊次郎(よしだ きくじろう)
『ブールミッシュ(本店・銀座)』代表取締役社長。
1944年生まれ。明治大学商学部を卒業後、渡欧し、フランス、スイスで製菓修業。数々の国際賞を受賞。
帰国後、東京渋谷に『ブールミッシュ』を創業。製菓・フード業界の様々な要職を兼ねる。文筆、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍している。2004年、フランス政府より農事功労章シュヴァリエを受ける。また厚生労働省より「現代の名工・卓越した技能者」を受章。
著書には、『洋菓子事典』『万国お菓子物語』など多数。
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