アメリカ第16代大統領のリンカーンが言った「人民の 人民による 人民のための政治」は、名言として今も人々の心に刻まれている。また、日本の名曲「世界に一つだけの花」のなかで歌われる「NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly One」というフレーズは印象的で、多くの人々の心を打った。これら心に残る名言や名セリフには「共通の法則がある」というのが、大学の講師も務めるコピーライターの佐々木圭一先生だ。自身が手がけた広告で国内外の数々の賞を受賞する佐々木先生は、著書「伝え方が9割」で言葉の伝え方と法則を披露し、大ヒット!アマゾンのビジネス書部門で第1位を獲得したほど。そんな佐々木先生が、心に響く言葉に隠された、魔法のレシピのような法則を解き明かす。
「法則を知っていれば、誰でも人の感情を揺さぶるようなエネルギーを持つ言葉を作り出すことができる」という佐々木先生。そこで、佐々木先生が導き出した法則を紹介する。短い時間で印象づけるテレビCMのコピー「そうだ、京都 行こう」に隠された、言葉に魂を吹き込む“サプライズ法”とは!?また、ドラマ「躍る大捜査線」で主人公の青島刑事が言った名セリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」は、なぜか人の心に突き刺さる。そこに秘められた“ギャップ法”は様々な名言や名ゼリフに共通しており、スタジオの一同も「なるほど!」と納得。そのほか、数々の歌に使われている“リピート法”や効果的な“クライマックス法”を紹介する。
さらに、言葉一つで人を動かすことのできるマル秘テクニックを佐々木先生が直伝!相手の「NO」を「YES」に変える言葉の使い方を紹介する。たとえば、ハンバーガーショップで頼んだ商品が「時間がかかる」と言われたとき、「それならいいや」と諦める客も多い。そんな客が納得し、気持ちよく待てるような言葉の使い方とは!?また、痴漢が多発する地域で、チカン被害がピタリとなくなった張り紙の言葉には凡人チームも感心する。
様々な言葉のテクニックを学んだところで、一同が“人の心に響くキャッチコピー”作りに挑む。コンビ結成31年目に突入したハイヒールを売り込むキャッチコピーを考えるが、なかでも、ブラマヨ吉田の強烈なコピーがリンゴの心をわしづかみにする!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「ケータイ番号断捨離」。消そうと思っていても、踏ん切りがつかず、なかなか消すことのできない携帯電話の番号。そんな番号を持つ人の背中を今回もたむけんがそっと押す。
佐々木 圭一(ささき けいいち)
博報堂のコピーライター、上智大学非常勤講師。
上智大学大学院を修了後、1997年博報堂に入社。
もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむが、ある時、伝え方には技術があることを発見する。
伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間従事。日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールド賞など国内外51のアワードを獲得。広告の他、郷ひろみ、CHEMISTRYらの作詞家としても活躍中。アルバム・オリコン1位を2度。また、日本動物愛護協会最年少理事。著書に『伝え方が9割』。
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