いま、劇的に動いている日本の政治。その表舞台に立つ政治家たちの影で、日本を本当の意味で動かしているのが、官僚だ。なかでも、超エリートのキャリア官僚は、そのほとんどが東大出身だとか。今回は、自身も元通産省のキャリア官僚で、現在は政策コンサルタントの原英史先生が、ベールに包まれた官僚の世界を徹底解説する。
キャリア官僚の主な仕事は、法律案の作成や大臣が国会答弁で読み上げる文章の作成やサポートだ。そんな彼らの世界は厳しい出世レースの場でもあり、40代の課長ぐらいまでは横並びだが、それ以降は差がつきはじめ、事務次官になれるのはただ一人。定年を待たずに省庁を去り、いわゆる“天下り”となる者もいる。そんなキャリア官僚たちは、どのように日本を動かしているのか?法案作りを軸に、経済産業省、財務省、外務省をはじめ、文部科学省の特徴やキャリア官僚たちの激務を紹介。実際に、旧通産省(現在の経済産業省)で20年間にわたり、法律案を作成していたという原先生は、40歳すぎで退官したため、「僕に天下りの権利はない」と、天下りの仕組みを解説する。
キャリア官僚が作った法案は、大臣の承認が出なければ次へは進まない。だが、なかなかOKを出さない大臣もいる。そんなとき、官僚たちは様々な罠を仕掛け、心理戦に持ち込み、大臣を陥落させる。その巧妙なテクニックを実録風に紹介!様々な角度から大臣にプレッシャーを与える恐怖の様には、凡人チームも「こわ~」とびっくり。
また、霞が関で働く官僚が使う官僚用語をクイズ形式で紹介する。
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原 英史(はら えいじ)
政策コンサルタント。東京都生まれ。
東京大学法学部卒、米シカゴ大学ロースクール修了。
1989年通商産業省入省。内閣安全保障・危機管理室等を経て、2007年から安倍・福田内閣で、渡辺喜美行政改革担当大臣の補佐官を務める。その後、国家公務員制度改革推進本部事務局を経て、2009年7月退官。株式会社政策工房を設立し、政策コンサルティング業を営む。
大阪府市統合本部特別顧問、政策研究大学院大学客員准教授も務めている。著書に『官僚のレトリック』など。
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