サッカー日本女子代表のキャッチフレーズは「なでしこジャパン」、元F1レーサーのアイルトン・セナは「音速の貴公子」、そして、100メートルと200メートルの世界記録保持者のウサイン・ボルトは「サンダーボルト」など、スポーツ界のスターには様々なキャッチフレーズがつけられている。そして、その裏側にはドラマティックな物語が隠されている。1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた女子バレー日本代表が「東洋の魔女」といわれたのは、世界最強だった王者ソ連チームを、回転レシーブや変化球サーブなどの華麗なプレーで翻弄し、勝利したからだった。そんなスポーツ選手のキャッチフレーズにまつわる知られざる物語を教えてくれるのが、スポーツジャーナリストの二宮清純先生。様々なスポーツ選手を取材してきた二宮先生が、キャッチフレーズの裏側に隠されたドラマを紹介する。
日本のプロ野球界の発展に多大な功績を残した選手が入ることのできる「野球殿堂」。そこに、昨年、一人の選手が名を刻んだ。元広島東洋カープの津田恒実投手。記録だけをみると殿堂入りとまではいかないが、彼は殿堂入りに値する、記憶に残る選手だった。キャッチフレーズは「炎のストッパー」。力強い投球と唸るような直球で数々の名勝負を繰り広げた。当時、史上最強の助っ人といわれた阪神のランディ・バースを直球勝負で三球三振。巨人の四番打者、原辰徳との対決では津田渾身のストレートをパットに当てた原選手が左手首を骨折したことも。津田はなぜ、ストレートにこだわったのか?そして、「炎のストッパー」と呼ばれるようになった津田の壮絶な人生を紹介する。まるで剛速球のように駆け抜けた津田の人生には一同も感動。なかでも、広島ファンのチュートリアル徳井は津田について熱く語る。
「砂の女王」というキャッチフレーズを聞き、ピンとくる人は、そう多くはいない。ただ、一部の熱狂的なファンの間で人気を博し、強烈なインパクトを残した「砂の女王」。特に女性に支持された彼女のキャッチフレーズの裏側には数奇なドラマがあった。彼女の名前はホクトベガ。華やかな中央競馬の世界ではなく、あまり日の当たらない地方競馬の世界で女性ファンを魅了した牝馬だ。中央競馬で一度は最強の牝馬になったものの、一発屋の烙印を押されたホクトベガが地方競馬で返り咲いたワケとは?彼女の活躍で地方競馬が盛り上がったといわれるホクトベガの劇的なドラマを紹介する。
また、スポーツ選手につけられた「失礼すぎるキャッチフレーズ」を取り上げ、クイズ形式で紹介する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「女性は欲を出すとイッテしまうのか!?」。恥ずかしい罰ゲームにもかかわらず、今回も、どんどん欲を出す女性たちが続々!
二宮 清純(にのみや せいじゅん)
スポーツジャーナリスト。愛媛県生まれ。
日本大学商学部在学中からスポーツ誌などに寄稿。
卒業後、スポーツ紙のプロレス担当記者や流通業界紙の記者を経てスポーツジャーナリストとして独立。現在、野球・サッカー・格闘技など特定のジャンルに拘らず様々なスポーツを取材し、テレビ出演や新聞、雑誌への寄稿、講演活動を精力的にこなす。その一方で、地域に密着したスポーツクラブ作りにも参画している。
著書に『スポーツ名勝負物語』『プロ野球の一流たち』『「超」一流の自己再生術』『ワールドカップを読む』『メジャーリーグを10倍楽しむ方法』など多数。
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