今年の9月、「2020年東京オリンピック開催決定」に日本中が湧いた。その際に話題になり、ちまたで大流行したのが「お・も・て・な・し」。しかし、日本人の相手を思いやる精神は、1964年の東京オリンピックで既に注目されていた。そんななか、ユーゴスラビアのサッカー代表選手としてやって来た一人の青年は、公園で見ず知らずの女性に突然、梨を振る舞われる。そんな女性の行動に驚く青年。というのも、社会主義国からやって来た彼は敵地に乗り込む気持ちで日本に来ていたから。だが、女性は国家間や思想に関係なく、彼を日本に来た大切な客としてもてなす。そんな彼女のささやかなおもてなしが、彼の心に沁み渡った。その人物こそ、のちに日本サッカー界の躍進に貢献する。数々のビッグクラブからのオファーを蹴って、まだレベルの低かったJリーグに。彼が日本の仕事を引き受けたのは、1964年の体験があったからこそだった。今回は、3度目の登場となる歴史研究家の白駒妃登美先生が、世界を感動させる日本人の心を紐解いていく。
「海外と違って、日本人は2度と会わないかもしれない人でも、その出会いを大切にするという考え方」という白駒先生。相手を気遣い、思いやる心は国や言葉の違いを越えて伝わるもの。誰もが知る世界的偉人にも伝わった。それは、社会福祉に人生を捧げたある有名なアメリカの偉人。逆境を克服し、世界中の人たちに生きる勇気を与えた。そんな偉人を感動させた日本人の料理人の心意気を紹介。終戦直後、日本の復興を願い、アメリカ政府の反対を押し切ってまで、敵国として戦った相手の日本に来日した人物のために料理を依頼されたのが、「日本割烹学校(現・辻ウェルネスクッキング)」の副校長を務めていた辻岩治だった。戦後の食糧不足の中、辻が考えた心づくしの料理とは!?また、スタジオでは、日本の心配りに感動した偉人たちを紹介。なかでも、妻が日本人で、日本が大好きだったジョン・レノンが、「世界のなかでもっとも美しい言葉」と言った日本語とは!?
2011年、甚大な被害を被った東日本大震災の際、アメリカ軍は「トモダチ作戦」と銘打ち、東北に赴き、災害援助に尽力した。この話の裏側には、60年以上前の、もうひとつの物語が秘められている。それは、日本がまだ戦争の痛手から抜け出せない昭和25年に来日した一人のアメリカ人にさかのぼる。彼の名はアメリカ海軍提督、アーレイ・バーク。太平洋戦争で多くの仲間や部下を失った彼は、敵だった日本人を憎み、侮蔑していた。東京の帝国ホテルに宿泊していたが、日本人従業員が話しかけても無視するばかり。そんな彼がふれた日本人の心とは・・・。珠玉の物語と、その後の時を超えた運命的なエピソードに一同も感動する!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「旦那がどれだけ変わっても妻なら気付くはずだ!」。たむけんの人気企画「妻が急に美しくなったら旦那は気付くのか」の逆バージョン!変身した妻に夫はなかなか気付かないが、妻なら絶対に気付くはずだという声に応えて検証する。3人の夫がニューハーフに変身!はたして、妻は秒殺で気付くことができるのか!?
白駒 妃登美(しらこま ひとみ)
日本史研究家。埼玉県生まれ、福岡県在住。
幼少の頃、伝記や歴史の本を読み、その登場人物と対話することが楽しみだった。特に、福沢諭吉が大好き。
慶應義塾大学経済学部卒業後、大手航空会社の国際線客室乗務員として7年半勤務。現在は、独自の視点をもつ歴女ぶりが注目され、東京・福岡・大阪等で、歴史が苦手でも歴史が大好きになってしまう歴史講座を多数開催。
共著に「人生に悩んだら「日本史」に聞こう~幸せの種は歴史の中にある」がある。
この回の内容に興味がある方は・・・
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