2月14日はバレンタインデー。この時期になると、デパートにはたくさんの高級チョコが並び、世界中からショコラティエが来日する。一方、スーパーに行けば、何十年も愛され続けるロングセラーのチョコが、一年中、棚に並び、次々と新商品も登場する。これほどまでに多種多彩なチョコレートを作っている国は世界でも日本だけ。そもそも、チョコレートの歴史は紀元前1100年頃まで遡るが、固形のチョコレートがヨーロッパで開発されたのは19世紀。遅ればせながら、日本でも明治時代にチョコレートの製造が始まる。だが、圧倒的なチョコレート後進国だった日本が今や世界の最先端!というのも、世界のチョコレートの祭典「サロン・ド・ショコラ」では3年連続で日本人が最優秀ショコラティエに選ばれているのだ。そんな日本のチョコレート文化について教えてくれるのが、3度目の登場となる食文化研究家の藤原浩先生。今回は藤原先生がチョコレート大国・日本のスゴさを紹介する!
「日本は世界で一番チョコレートの種類が多い」という藤原先生。種類が多いだけでなく、安くておいしいのも特徴で、「100円程度で買えるチョコでも海外では高級チョコと間違われるほど」だとか。というのも、日本のチョコレートは日々、進化し続けている。そもそも、日本でチョコレートが製造されたのは明治10年。当時は超高級品で庶民には手が出なかったが、大正7年に初の国産チョコが誕生。「森永」の「ミルクチョコレート」だった。その後、日本のチョコの歴史を大きく変えたのが、昭和30年に発売された「フィンガーチョコレート」。ビスケットにチョコレートをかけたチョコスナックのはしりであり、それ以降、数々のヒット商品が生まれていく。なかでも、昭和50年に発売され、現在も大人気のロングセラー「きのこの山」の誕生には、「アポロ」チョコとの意外な関係があった!その誕生秘話とは!?スタジオでは、日本でチョコレートが大きな発展を遂げた理由について、藤原先生が解説する。また、「MADE IN JAPANチョコ」の数々を紹介する。
その香ばしい味で老若男女に愛される「むぎチョコ」。実は日本独自のチョコレートであり、海外にはない。今も一袋30円という価格で販売するのは、兵庫県尼崎市にある「高岡食品工業」。明治13年創業で、従業員数はおよそ70名。けして大きくはないが、“奇跡のチョコレートメーカー”と呼ばれる。それは、チョコレートにかける社長のプライドと熱い思い、そしてこだわりの技術が奇跡を起こしてきたからだ。終戦直後、アメリカ兵に群がり、チョコレートをねだる子供たちの姿を目の当たりにした社長。自身もチョコレートが大好きだっただけに、「日本人が作ったチョコを子供たちに食べさせたい」という強い思いが彼を大胆な行動に駆り立てる!「むぎチョコ」に隠された感動の物語を紹介する。
藤原先生によれば、ヨーロッパでは美味しいチョコを女性に渡せる男性は「教養が高い男性」の証だとか。そこで、スタジオでも“利きチョコレート”を実施。チュートリアルとたむけん、江川先生の4人が、5250円の高級チョコと200円のお手軽チョコを食べ比べ、高級チョコを当てる。男性としてのプライドを賭けた闘いに大波乱が・・・!?
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「社長秘書GP」。今回は、IT関連会社の社長、イベント事業会社の社長、ラーメンチェーン店「なんでんかんでん」の社長が秘書を引き連れ登場。最もデキる秘書は誰かを競う!
藤原 浩(ふじわら ひろし)