日本列島という言葉が示すとおり、日本は島だけで構成される島国であり、現在の島の数は6852。北海道、本州、四国、九州と沖縄本島を本土と呼び、それ以外はすべて離島になる。離島には、立ち入ることすら叶わない“秘境”と呼べる島もあり、いずれも個性的で興味深い。伊豆諸島の最南端の島、青ヶ島は本州からの定期便がなく、八丈島から2時間半という、まさに人を寄せ付けない絶海の孤島だが、世界的に珍しい“二重カルデラ”という地形が神秘的な絶景をもたらしている。また、瀬戸内海に浮かぶ契島は、無機質な姿の謎めいた島。というのも企業が所有する工場の島で、住民は会社の社員であり、一般人は上陸禁止だという。そんな離島の魅力に惹かれ、40年以上前から島への旅を続けるのが、写真家の加藤庸二先生。国内の有人島すべてを訪れた“離島スペシャリスト”の加藤先生が、離島の魅力をランキング形式で紹介する。
今回は、立ち入りが制限される島も含め、多くの離島を撮影してきた加藤先生が、「ニッポン神秘の離島ランキング」ベスト6を発表する。沖縄本島からおよそ400キロにある南大東島は、東洋一ともいわれる壮大な鍾乳洞の星野洞をはじめ、この島でしか見ることのできない絶景や固有種が存在。島の独自の自然環境には秘密が隠されていた。
島に一歩足を踏み入れると、愛くるしいウサギたちが歓迎してくれるのは、瀬戸内海に浮かぶ大久野島。現在はおよそ300羽の野生化したウサギたちが悠々と暮らしており、のんびりと飛び跳ねる姿は癒しそのものだ。しかし、島の奥に進むと、朽ち果てた不気味な姿の建物がひっそりと佇んでいる。この廃墟は、島に秘められた過去を物語っている。ここは日本にとって、知られてはいけない島だった。
玄界灘に浮かぶ小さな島、沖ノ島には島に入る際に守るべき掟がある。それは、島で見聞きしたことは、けして口にしてはいけないということ。その理由とは?また、この島が戦後、“海の正倉院”と呼ばれるようになった理由とは!?
離島ランキングの第1位は、千鳥・大悟の地元としても知られる瀬戸内海の笠岡諸島!なんと、加藤先生自らがつかんだ本邦初公開のスクープだ!島の人は近づかないという、笠岡諸島が抱える歴史とは!?
「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「弟子は師匠を超えられるのか!?」。今回は、リーガロイヤルホテルのトップバーテンダーと弟子、入江陵介も育てたスイミングスクールの鬼コーチと小6の弟子が対決!なかでも、トップバーテンダーは大勢の弟子をチャンピオンに育て上げたスゴ腕の師匠!創作カクテル対決の行方は!?
加藤 庸二(かとう ようじ)