いま、かつてないほど関心が高まっている日本国憲法。戦争放棄を謳った第9条は世界的にも珍しく、「ノーベル平和賞」の対象としての申請が今年4月にノルウェーのノーベル委員会に受理された。もしかすると、10月に受賞が決定するかもしれない。その一方で7月には、安倍内閣が憲法解釈の変更による「集団的自衛権の行使容認」を閣議決定し、国内外で波紋を呼んでいる。守るべきなのか。変えるべきなのか。改めて今一度、日本国憲法について考えるときが来ている。憲法を解説した数多くの入門書がある中で、法律のプロが1年以上かけて推敲し、わかりやすさを追求したのが、“けんぽうくん”というキャラクターが登場する「憲法がしゃべった。」。今回は、その作者であり、法律の専門家として活動する弁護士の木山泰嗣先生が、日本国憲法についてわかりやすく解説する。
「憲法は日本という国を考えるときの原点」という木山先生。1947年5月3日に施行されて以来、条文はまったく改正されていない。そんな憲法をとてもわかりやすく解説しているのが、木山先生の著書「憲法がしゃべった。」。実は、この本は、昭和22年に文部省が発行した中学一年生用の教科書「あたらしい憲法のはなし」からアイデアを練ったという。というのも、教科書は話し言葉で書かれており、とてもわかりやすく構成されていたとか。そこで、今回は、昭和22年の中学一年生用の教科書「あたらしい憲法のはなし」をもとに、日本国憲法を解説する。スタジオでは、憲法と法律の違いや、明治憲法にはなかった新憲法の画期的な内容を紹介する。
明治憲法では認められておらず、日本国憲法で新たに認められたことのひとつが、憲法第24条【婚姻・個人の尊厳と両性の平等】。結婚は二人の意志だけで決めることができ、夫婦の権利は男女平等だということを示す。実は、この第24条誕生の裏側には、日本を愛し、日本の未来を考えた外国人女性の存在があった。彼女は、連合国軍最高司令官マッカーサーが憲法草案制定のためにGHQ民政局から招集した25人のメンバーの一人。なぜ、彼女はメンバーの一人になったのか?そして、憲法草案に男女平等の条項を加えるための彼女の戦いを紹介する。
また、日本国憲法第9条にまつわる世界の憲法クイズを出題する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「一流料理人のいめちぇんクッキング」。一流料理人は苦手な食材をイメチェンし、美味しく食べさせることができるかどうかを検証する。今回は「牛レバー」をテーマに、これまで登場したなかから、あと一歩でパーフェクトを逃した料理人が、一流のプライドを捨て(!?)、苦手な人たち全員クリアのパーフェクトを目指す!
木山 泰嗣(きやま ひろつぐ)
この回の内容に興味がある方は・・・
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