かつて、街の商店街には必ず小さな書店があった。しかし、現在、小さな本屋さんは街から急速に姿を消している。小さな本屋さんには厳しい時代だが、大阪には苦境にも負けず、必死で頑張る書店が数多く存在する。本屋は街の顔。本屋をみると、そこから大阪の街が見えてくる。大阪一の繁華街、ミナミにあり、なんばグランド花月のそばに建つ小さな本屋「波屋書房」もそのひとつ。場所柄、演芸関係の本が並ぶが、実は、店の半分を占めるのは“とある”関連の本であり、その品揃えは日本一ともいわれる。全国からその本を求め、人が集まってくるが、1998年、50メートルほど先に超大型書店が誕生。店の存続を諦めかけた店主を励ましたのは、熱烈なファンたちだった。そんな大阪の小さな本屋に秘められた物語を教えてくれるのが、出版社「140B」代表の中島淳先生。関西地域のガイドブックを発行しており、最近では小さな本屋を応援する本も出版。そんな中島先生が街の小さな本屋さんの魅力を紹介する。
「街の本屋は街の顔」という中島先生。そんな街の小さな本屋さんにとっては厳しい時代だが、店を存続させるために、日々、奮闘している女店主たちを紹介する。地下鉄谷町6丁目駅の近くにある書店は、車やバイク雑誌の充実ぶりで知られる本屋。社会問題を取り上げるノンフィクションのコーナーにも力を入れるが、そんな店の本棚を仕切る女店主は、ある競技の日本代表選手だった。家業の本屋を継いだものの、時代の煽りを受け、書店の売り上げは下がる一方。だが、恩師の言葉を支えに踏ん張り、やがて、ある秘策にたどり着く。「単にモノを売るだけでなく、心と心をやりとりする」という彼女が導いた方法とは?JR立花駅近くにある小さな本屋は、一見すると何の変哲もない街の本屋。戦後間もなく両親が始めた本屋を継いだ女店主だったが、阪神大震災をきっかけに経営が苦しくなる。そんなとき、本屋を続けるために彼女がとった大胆な行動とは!?また、なぜ、小さな書店の経営が難しいかを、大型書店と比較しながら紹介する。
中島先生が小さな本屋を応援しようと出版した本「西加奈子と地元の本屋」の中に、“40エリア書店員の証言 なぜかウチで売れるこの本”という記事があり、その店独自の売れ筋ベストセラー本を紹介している。そのいくつかを紹介する。
小さな本屋を営む店主たちは、「店に並べる本に自信を持ち、本への愛情も人一倍強い」という中島先生。そんな本への愛情が結ぶ小さな本屋さんの師弟物語を紹介する。大阪市北区堂島のレトロなビルに、わずか10坪ほどのかわいらしい本屋がある。本棚にはあえて古書と新刊を区別せずに並べ、こだわりのある陳列法。さらに、どんな人にもぴったりの本を選んでくれる“読書カウンセリング”のユニークなサービスも魅力だ。そんな女店主が“人生の師”と仰ぐ店主のいる書店を紹介。91歳にして現役の主人が明かすある有名人との意外な関係とは!?互いに本を愛する師弟のエエ話にスタジオの一同もほっこり和む。
また、経営に苦しむ街の小さな本屋さんの現状をクイズ形式で紹介する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「娘から父へ 初めての告白 on the beach」。なかなか感謝の言葉を口にできない娘が父親へ素直な思いを伝える毎夏恒例企画。今回はアジュール舞子を舞台に、たむけんがテレる女の子たちの背中を押す。
中島 淳(なかしま あつし)