世界に類を見ない“長寿企業大国”の日本。というのも、現在の日本には、1000年以上続く超老舗が6社、500年以上が39社、200年以上の長寿企業はなんと3000社を超えるという。他国とは桁違いに多い日本の長寿企業が幾多の危機を乗り越えてきた裏側には、自らの事業へのこだわりがあった。存亡の危機に瀕した際にも自社の技術や素材へのこだわりから、まったく新しい発想で大逆転し、世界トップレベルへと上り詰めてきた日本の長寿企業。そんな老舗が巻き起こした鮮やかな復活劇を見続けてきたのが、拓殖大学教授の野村進先生だ。今回は、野村先生が“長寿企業に学ぶ逆転の発想”を伝授する!
明治時代に創業した「テイボー」は、西洋文明が日本に浸透し始めた当時、ヨーロッパ生まれのフェルト製の高級帽を製造していた。伊藤博文などの大物政治家たちや昭和天皇をはじめ、上原謙ら銀幕のスターたちが被ったことで大人気となり、栄華を極めたものの、若者の帽子離れによって、一気に凋落する。そんな折、「テイボー」が社運をかけて取り組んだ起死回生のフェルトの商品とは!?ついには、その分野で世界トップレベルの技術まで手に入れた奇跡の逆転劇を紹介する。また、全国の墨の産地として知られる奈良県で明治35年に創業した墨製造会社は、時代の変化とともに書道人口が著しく減少するなか、代々受け継ぐ墨へのこだわりを捨てず、研究の結果、予想外の発明を生みだす。発想の転換にスタジオの一同も驚いた発明とは!?その他にも、時代の荒波の中で自社の産業へのこだわりから新しい発明をした長寿企業を紹介する。
大正元年に奈良県で創業し、酒樽や醤油樽の注ぎ口にある木の栓の“吞口”を作っていた「三笠産業」。だが、大口の取引先が突如倒産し、その煽りを受けて会社は一気に傾く。第二次世界大戦後に戦地から戻り、家業を継いだ2代目は、“吞口”の技術をもとにした、常識破りの発明で世界中を驚かせることに!私たちも日々、何気なく触れている、2代目が発明した世界初のモノとは!?さらに、オイルショックで倒産寸前になった会社を再び復活させた、2代目の情熱と気配りの精神が詰まったこだわり尽くしの発明を紹介する!
スタジオでは、時代とともに進化してきた京都の老舗の味を一同で試食する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの人気企画「たむけんファンタジー」。“現代っ子は今もファンタジーを信じるのか?”をテーマに、子供たちがファンタジーの力で苦手な事を克服できるかどうかを検証する。今回は癒し度100パーセント!ファンタジーのスゴさにスタジオも仰天する!
野村 進(のむら すすむ)