10周年を迎えた「ビーバップ!ハイヒール」!今回は、写真評論家の飯沢耕太郎先生を迎え、1枚の写真に込められた写真家たちの熱いドラマをお届けする。
一瞬を切り取った一枚の写真が人の心を動かすのは、そこに写真家たちの情熱までもが込められているからだという飯沢先生。動物の豊かな表情を捉えることで知られる写真家の岩合光昭は、子ザルの愛らしい姿を撮るためだけに長野の山中に3年もの間、こもったという。そんな彼の情熱は、のちに世紀の大発見と言われる奇跡の1枚も生んだ。時に人々の心を動かし、時に真実を暴く写真。今回は写真の持つ力と1枚の写真に秘められた写真家たちの熱い物語を飯沢先生が解説する。
写真家が情熱をもって写した1枚の写真は、時に世間の常識を大きく覆し、世界中を巻き込む騒動に発展することもある。そんな写真のひとつが、天才物理学者、アインシュタインの有名な“アッカンベー”写真。相対性理論を生んだアインシュタインは写真嫌いの堅物として知られていた。そんな彼のイメージを覆す“アッカンベー”写真が世に広まった理由とは? また、1960年代、内戦が激化したナイジェリアに極秘で潜入した戦場カメラマンが悲惨な現実を伝えた1枚の写真は、一人の医師を動かすことになる。その写真に端を発し、医師が後に立ち上げた著名な人道支援の団体とは・・・。さらに、フィリピンのミンダナオ島で、まるで原始人のような生活を送る少数民族の存在を報じたスクープ写真。15年後にジャーナリストが撮影した恐るべき1枚にはスタジオも仰天!衝撃の真実が明かされる。
アバンギャルドなヌード写真家というイメージの強い“アラーキー”こと荒木経惟。そんな彼が「写真家人生でこれ以上のものはもう撮れない」と語る1枚のポートレートがある。その写真と荒木の言葉に秘められた生と死の真実の物語を、荒木の数々の写真とともに綴る。
また、たむらけんじとチュートリアル、江川達也先生が女性をモデルに写真撮影!最高の1枚を披露し、4枚の中から飯沢先生がナンバーワンを選ぶ。「荒木の教えを踏んでいる」と飯沢先生が褒めたのは・・・!?
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「彼女の部屋をあてろ!」。女性の見た目から部屋を当てる徳井の大好物企画で、3人の女性の中から、その部屋に住む女性を当てる。今回は、高級マンションにおばさんと同居する女性と、実家暮らしのカメラマンのお部屋を訪問。徳井探偵の推理が冴えわたる!?
飯沢耕太郎(写真評論家)