日本の夏の夜空を彩る芸術、花火。日本の花火技術は今や世界一ともいわれ、この夏もおよそ4500の花火大会が行われる。元々は、5代将軍・徳川吉宗が疫病除けのための行事として7月に始めたといわれる花火大会だが、いつしか花火師たちの腕を競う場へと変化していく。「たまや」「かぎや」の掛け声は江戸時代に火花を散らした花火師たちの屋号であり、そこにも切ないドラマが存在するという。そんな花火に秘められたドラマを教えてくれるのが、花火写真家の冴木一馬先生。自らも花火師の資格をもつ“ハナビスト”の冴木先生が、花火師たちの熱いドラマを紹介する。
関西と関東では花火に関しても違いがあるという冴木先生。江戸時代さながらのわびさびがきいた花火を好む関東に対し、関西では昼間のように明るい派手な花火が多いという。色や大きさ、形で様々な進化を続ける花火だが、その裏側では花火師たちの意地とプライドを賭けた熾烈な争いがあった。一重から二重、今では6重まで進化している花火だが、そんななかにあって、長きにわたり花火師たちが超えられない壁があった。それは、大きさ。1891年に直径90センチの3尺玉が生まれて以降、それより大きなものが作られることはなかった。しかし、1980年、その沈黙を破るものが現れ、そこから日本の花火師たちの日本一をめぐるバトルがスタート!未知への挑戦に挑む花火師たちの熱いドラマを紹介する。スタジオでは、様々なカタチをかたどった「型物花火」からユニークなものを取り上げる。
現在、日本国内にいる花火師はおよそ1万5000人ほど。中でも“伝説の花火師”と呼ばれたのが、花火の街として知られる新潟県長岡市生まれの嘉瀬誠次。花火で壮大な滝のカーテンを作る「ナイアガラ」や、一定の間隔に並べた花火を同時に打ち上げる「フェニックス」など、次々と新作花火を生み、花火界のレジェンドとなった人物だ。太平洋戦争に出兵し、シベリア抑留を経て、故郷に戻ってきた嘉瀬。一面、焼け野原となった故郷で、長岡の復興を目指し、花火を打ち上げる。その後、何千発と花火をあげた嘉瀬が語る“人生最高の花火”とは・・・。
今年もいよいよスタートする花火シーズン。関西でも数多く予定されているが、冴木先生オススメの関西花火大会のみどころを紹介する。
「ハテナの自由研究」は、チュートリアルの「彼女の部屋あてろ!」。女の子の見た目だけで彼女の住む部屋を当てる、チュートリアル徳井のお得意企画。今回は、家賃18万円の部屋に住むリッチな女の子と、ヒミツのバイトをしているという女の子の部屋を当てるが、「熱があんねん!」という徳井が暴走する!?
冴木一馬(花火写真家)