たったひと言のフレーズが人の心をつかみ、商品が売れる。今からおよそ30年前、国内ビール類のシェアが第3位だったアサヒビールは「コクがあるのにキレがある」というキャッチコピーをきっかけに売り上げを伸ばし、15年後には悲願だったトップの座に就いた。また、ある小さな企業は大手メーカーに対抗するため、当時の年商の約半分を広告予算につぎ込み、CMを打って大成功。それが、流行語にもなった「芸能人は歯が命」だ。たった1行、たったひと言のフレーズが商品の売れ行きだけでなく、企業のピンチまで救う“キャッチコピー”。その力と戦略を知り尽くすのが、3度目の登場となるコピーライターの川上徹也先生。今回は、消費者の心をつかむ言葉の魔法を川上先生が解説する。
たった1行のフレーズが、なぜ、人の心をつかむのか?そこには様々な法則や戦略が隠されているという川上先生。そこで、キャッチコピーの法則を具体的な例を挙げながら紹介する。そのひとつ、「弱点を利用する」では、ビスケットとココアクッキーをチョコレートでコーティングした、1個30円ほどの小さな駄菓子を、今では若い女性を中心に大人気商品にした自虐的キャッチコピーを取り上げる。様々なキャッチコピーの法則にはスタジオの一同も「なるほど~」と納得の連続。スタジオでは、「クスッと笑える」キャッチコピーをクイズ形式で紹介する。
商品に1行を添えるのではなく、商品名自体がキャッチコピーになっている場合もあるという川上先生。そこで、商品名を変えたことで一発逆転し、大人気商品となった実際の物語を紹介。大手製紙メーカーが、肌に優しい高級ティッシュ「モイスチャーティシュ」の売れ行き伸び悩みを打開した、斬新過ぎる商品名とは!? 台風の直撃で大打撃を被った青森のリンゴ農家を救った、ひねりの効いたリンゴのネーミングとは!?
また、スタジオでもキャッチコピー作りに挑戦。おもしろいのになぜか売れない若手芸人がスタジオに登場。そんな不遇な芸人のためにスタジオの一流芸能人たちがキャッチコピーを考える。その2人とは、NSCを首席で卒業したゆりやんレトリィバァと、村上ショージの娘のバターぬりえ。川上先生も加わり、一同でキャッチコピーを考えるが・・・!?
「ハテナの自由研究」は、たむけんの「ブサイク料理を美人に変えられるのか?」。料理下手な女の子が作ったまずいブサイク料理を、一流料理人が美味しい料理に変身させる。今回のテーマはハンバーグだが、なぜか丸く固まっていないハンバーグを作った女の子。そんな料理が今回も劇的に変身する!
川上徹也(コピーライター)