人々に愛される日本の伝統野菜。長野県野沢温泉の名産、野沢菜は漬物で有名だが、実は野沢菜のルーツは500年以上前に大阪の天王寺で作られていた“天王寺蕪”だった。このように、かつて大阪は数多くのブランド野菜を生み出す“天下の野菜所”だった。そして、“なにわ伝統野菜”は全国的なブランド野菜のルーツとなっているのだ。そんななにわの伝統野菜に携わる人々の世界を小説に描いたのが、現在、関西でベストセラーとなっている小説「すかたん」の著者で、直木賞作家の朝井まかて先生。「なにわの伝統野菜には大阪の歴史と風土、人々の物語がぎっしり詰まっている」という朝井先生が、なにわ伝統野菜の世界を紹介する。
“なにわ伝統野菜”とは、およそ100年以上前から大阪府内で栽培されている、大阪生まれの野菜のこと。朝井先生によれば、江戸時代はなにわ伝統野菜のほうが京野菜よりも評価が高かったという。そんななにわ伝統野菜の種類や逸話を紹介。身が締まって、口に入れると上品な甘みが広がる「玉出のかぼちゃ」や、世界一長い大根として知られる「守口の大根」を取り上げる。スタジオにもなにわ伝統野菜とそれを使った料理が登場。絶品料理争奪のなにわ伝統野菜にまつわるクイズが出題される。
朝井先生が小説「すかたん」でテーマにしたのは、かつて大阪人がこよなく愛した“幻のだいこん”。朝井先生にとって、一番思い入れの強いなにわの伝統野菜だという。味は別格だというが、幻となったのは、歴史の波に翻弄され、いつしか姿を消してしまったから。そんな幻のだいこんが辿った数奇な運命を紹介する。
また、なにわ伝統野菜にまつわるクイズを出題。江戸時代、武士はきゅうりを食べなかったというが、その理由とは!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「いきなり街角クイズ!頭の中もおそろなの?」。最近は、双子コーデや三つ子コーデなど、女の子たちが同じような格好で歩く“おそろコーデ”が流行中。「見た目が“おそろ”な女の子たちは頭も“おそろ”なのか?」をたむけんがクイズを出題して検証する!
朝井まかて(作家)