余命1カ月と告げられたとき、人は残された時間をどうすごすのか。そして、人は人生の最期を迎えたとき、どんなものを食べたいのか。そんな人生の最後を綴ったノンフィクション本が「人生最後のご馳走」。淀川キリスト教病院のホスピスに密着し、“最後の食”を通して見えてくる人それぞれの生き方を描いた作品だ。ホスピスとは、主に末期がんの患者に対し、痛みと心のケアをする施設。ベッド数15床の淀川キリスト教病院のホスピスでは、毎週土曜日の夕食は希望する料理を頼むことができる。このリクエスト食を生み出したのが、管理栄養士の大谷幸子先生。食を通して患者をサポートするエキスパートだ。人生の最後には食べる喜びを味わってもらいたいと考え、淀川キリスト教病院に赴任した際に自ら働きかけ、リクエスト食の仕組みを作った。今回は、大谷先生が経験した人生最後のご馳走にまつわる珠玉のドラマを紹介する。
人生の最後に何を食べたいか。フグや松茸など最高級のご馳走を食べたいという人や、シンプルに白ご飯をリクエストする人、母親が作ってくれた料理をあげる人など、様々だ。なかでも、大谷先生が経験したのは、若い頃に食べた、かけがえのない青春の味。70歳の男性からリクエストされ、今はもうなくなってしまった洋食店の味をなんとか再現しようと奮闘する大谷先生の仕事ぶりを紹介する。スタジオでは、リクエスト食で頼まれるメニューのベスト5を大谷先生が解説する。
リクエスト食では、家族の思い出の味をリクエストする人もいるという。一家の定番のご馳走をリクエストした80歳の女性へ、大谷先生が思い出の味とともに再現したこととは・・・!また、大型トラックの運転手として全国を駆け巡り、土地のグルメを知り尽くした男性のリクエストしたメニューは大谷先生を驚かせ、喜ばせる。グルメな男性がたどり着いた最後のメニューとは・・・。
スタジオでは、レギュラー陣が“人生の最後にもう一度食べたい”と思うお店の一品を、それぞれの思い出とともに紹介する。リンゴが「これを食べないとスベると思ってた」という、なんばグランド花月近くにあるお店の一品とは!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「ブサイク料理を美人に変えられるのか?」。今回は、料理の苦手な女子が作った、見るからに恐ろしい「ロールキャベツ」を、フレンチと和食の一流料理人が整形クッキング!呪いのかかったようなロールキャベツが、見た目もオシャレな絶品料理に大変身する!
大谷幸子
(管理栄養士)