法医学の知識を駆使し、検死や解剖を行って死因を明らかにするのが監察医。声なき死体と会話し、その声を聴く彼らのなかでも、“伝説の監察医”と呼ばれるのが、元東京都監察医務院院長で、現在も鑑定医を務める上野正彦先生だ。これまで2万体以上の死体を検死してきた上野先生は、87歳となった今なお鑑定依頼が相次ぐ最高齢のエキスパート。番組5度目の登場となる上野先生が、今回、紹介するのは“再鑑定”だ。通常の検死とは異なり、事件発生から年月が経っているため、遺体とは向き合わない。わずかな写真と資料だけで鑑定結果を見直す“再鑑定”。これまで、300件以上の再鑑定を行い、一度は闇に葬られた“真実”を暴いてきた上野先生が、“再鑑定”ミステリーを紹介する。
先月、最新刊「死体の再鑑定」を発表した上野先生。事件から年月が経っても、鑑定結果に納得できない遺族たちから救いを求められるという。今回は上野先生が挑んだ再鑑定事件簿を実際の事件を再構成して紹介する。5年前、普段から仲違いをしていた少年とケンカし、死亡した息子の再鑑定を依頼した父親。死因はケンカと因果関係がないと判断され、ケンカ相手は不起訴になった。事件から5年。上野先生が鑑定結果を見直し、見逃された真実を突き止める!また、娘の交通事故死で多額の保険金が支払われた事件では、保険金詐欺の疑いが浮上し、刑事から再鑑定を依頼された上野先生。明らかになった真実を、スタジオでもたむらけんじとチュートリアルが検証する!
これまで番組で数々の歴史的事件のミステリーにも挑んできた上野先生。「マリリン・モンローの不審死の謎」や「モーツァルト毒殺ミステリーの謎」を解明した上野先生が、今回も時代を揺るがした“謎の死”の解明に挑む。それは、日本文学史上最大のミステリー。昭和を代表する文豪、太宰治の突然の死だ。39歳の誕生日、玉川上水に愛人とともに水死体となって発見された太宰。服を着たままの2人の体は赤い紐によって固く結ばれていたという。太宰の死は愛人との心中自殺なのか?それとも、他殺だったのか!?上野先生が導き出した推理とは・・・!
「ハテナの自由研究」は、たむけんの「一流料理人が作る匠めし」。今回は、ともにミシュランの星を持つイタリアンと和食の料理人2人が対決。コンビニで売っている「おいなりさん」を極上の料理“匠めし”に変化させる!
上野正彦(監察医)