キムタクドラマの影響や人気ゲームで注目を浴びる「検事」という仕事。警察とともに事件を捜査し、その証拠をもとに一人で裁判を闘う“法廷のヒーロー”というイメージを持つ人も多い。しかし、その実態が明かされることはほとんどない。検事になるには、まず、司法試験に合格すること。そのなかでも成績上位者のみに法務省から声がかけられ、採用面接を突破した者だけがなることを許される、まさにエリート中のエリートだ。というのも、およそ1人で年間450件もの事件を、限られた時間の中で、ひとつひとつ起訴か不起訴かを決め、処理していく。いかにして事件の真相を聞き出すのか?プライベートはどうなっているのか?そんな謎に包まれた検事の真実を教えてくれるのが、大阪高等検察庁の現役検事、阪井光平先生だ。テレビに現役の検事が出てしゃべるのはなかなかないこと!高校教師などを勤めた後、38歳で検事に任官し、20年以上にわたって様々な重大事件に携わってきた。その傍ら、現役検事としては初めて検事の実態を綴った著書を出版するなど、検事の広報活動にも力を入れている。そんな阪井先生が、ドラマでは絶対に描かれない検事の真の姿を紹介する。
「ドラマで描かれるのはごく一部。実際はもっと人間臭く、泥臭く、社会の黒子として被疑者と向き合っている」という阪井先生。そんな阪井先生に「現役の検事がテレビに出ても大丈夫?」「給料はどのくらい?」「ドラマのように茶髪やジーパン姿の検事は実際にいる?」など、一同から質問が飛ぶ。そこで、ドラマでは絶対に描かれることのない検事の日常を、阪井先生の監修のもと、ビーバップ流のドラマで紹介する。実は、一度に多くの事件を抱えていたり、法廷に立たない検事がいるなど、知られざる事実が次々と!これには、「HERO」の大ファンだというブラックマヨネーズの小杉が「ドラマと違う!」と、驚きの声を上げる!
なかなか真実を語らない被疑者と向き合う時、検事はどんな取り調べを行い、真実を突き止めるのか。そこで、取調室でのやりとりを紹介しながら、検事の取り調べ術を解説。黙秘を貫く男から話を聞き出すテクニックや、物的証拠を突きつけても否認を続ける男に自白を促す方法を紹介する。
また、検事歴20年以上の阪井先生が自らの経験からあみ出した“黙る相手”の落とし方を伝授。地位のある被疑者を落とすキメ台詞には、スタジオの一同も「なるほどね~」と、感心する。
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「味ルパン~そのメニュー盗ませて頂きます~」。一流の料理人は自分の舌だけを頼りに、他の料理人の味を盗み、再現できるのかどうかを検証する“怪盗ルパン”ならぬ“味ルパン”。今回は、先輩後輩同士の和食の料理人が、互いの自慢の看板メニューの味の再現に挑む。盗作と本物を食べ比べるのは、互いの店の常連客。まさかの展開にスタジオに衝撃が走る!
阪井光平(大阪高等検察庁検事)
大阪高等検察庁の現役検事。法務省法務総合研究所国際協力部長を兼務。大阪府立三国丘高校、京都大学文学部卒業。高校教師を経て30歳で司法試験の勉強を始め、38歳で検事に任官。以降、大阪地検、東京高検、那覇地検次席検事などを歴任。様々な刑事事件を扱う。 東京高検検事時代には、中央大学法科大学院特任教授を兼務し、著書「検事の仕事:ある新任検事の軌跡」を上梓。