世界には6000以上の言語があるが、それぞれに他の国の言葉では一言で訳せない特有の言葉がある。たとえば、北極近くに暮らす民族が話すイヌイット語に「イクトゥアルポク」という言葉があるが、これは「誰かが来たのではと期待して、何度も何度も外に出てみること」という意味。厳しい自然の中で暮らし、人との交流があまりできない彼らの生活から、来客を待ちわびる言葉が生まれた。そんな言葉の数々を紹介した本「翻訳できない世界のことば」がアメリカで出版され、一躍ベストセラーになる。この本を日本に持ち込み、ベストセラーに繋げたのが、創元社の編集部に所属する内貴麻美先生。「世界はステキな言葉であふれています」という内貴先生が、“翻訳できない世界のことば”の数々を紹介する。
他の国にはない、その国特有の言葉を知ると、知られざる文化や歴史が見えてくるという内貴先生。また、表現しにくい気持ちや経験を表す時には、外国語に置き換えて伝えると楽しいという。世界に存在する「翻訳できないことば」のなかで、メンバーにピッタリの言葉を内貴先生がピックアップ。なかでも、モモコにピッタリのドイツ語の言葉とは・・・!?
日本語ではなかなか一言で言い表しにくい感情や状況を、世界の人々は上手に表現している。そんな世界のステキなことばを紹介する。常夏の島でのんびりと暮らすおおらかなハワイの人たちが使うある言葉には、モモコたちも「これは使える~」と、共感!そのほか、ポルトガルやイタリア、インドなど、お国柄が表れる珠玉の言葉の数々を取り上げる。
男女の間には言葉にしづらい微妙な心の動きがある。そんな男女の機微をうまく表現した世界の言葉を紹介。男と女が恋に落ち、幸せな時間に過ごす。だが、やがて訪れる別れ。そんな愛と別れにまつわる世界の言葉を取り上げる。なかでも、世界で最も翻訳が難しい言葉としてギネスブックに登録されている、チリの原住民、ヤガン族の愛情表現の言葉とは?
「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「よーく見たら誰でSHOW」。世の中には「私は(有名人の)○○に似ている」と、自分で言う人がいるが、はたして、他人から見ても似ているのかをクイズ形式で検証する。チーム吉田が賞金1万円をかけて正解に挑むが、お馴染みの大ボケメンバーに惑わされ・・・!?
内貴麻美(編集者)
同志社大学卒業後、2012年創元社入社。入社後すぐに「動物の見ている世界」などの一風変わった絵本を手がけ、2016年には刊行4ヶ月で10万部のベストセラーを記録した「翻訳できない世界のことば」を手がける。