私たちの心に寄り添い、そっと癒してくれる名曲の数々。その裏側には歌い手自身の誰かに向けたメッセージが隠されている。島谷ひとみや福山雅治、ゴーイングアンダーグラウンドなどがカバーし、時代を超えて歌い継がれている80年代の大ヒットソング「初恋」。これは村下孝蔵が中学時代の淡い体験をもとに綴った名曲で、初恋の女性にようやく想いを伝えることができた、いわば16年越しのラブレター。そんな名曲にまつわる物語を紹介してくれるのが、音楽評論家の富澤一誠先生だ。7回目の登場となる富澤先生が、今回は、歌い手が実体験をもとに誰かのために作った名曲のエピソードを紹介する。
岡本真夜が歌う1997年のヒット曲「そのままの君でいて」は、人を励ます定番の応援ソング。2010年には上海万博の盗作騒動で大きな話題になったが、実は、この曲には岡本真夜の親友への思いが込められている。内気で人見知りゆえにいじめられることもしばしばだった高校時代の岡本。そんな彼女にできた初めての親友との悲しい友情物語を紹介する。奇しくも、上海万博の盗作騒動をきっかけに歌手活動を再開させた岡本。そこに秘められた親友との絆とは・・・?
東京オリンピックが開催された1964年に日本中で大ブームになったのが、坂本九の歌う大ヒット曲「幸せなら手をたたこう」。楽しいリズムで歌い踊り、ハッピーな気分にさせてくれる名曲だが、この歌のルーツにあるのは太平洋戦争の悲劇と平和を分かち合う心だという。戦後、フィリピンのルソン島を訪れた日本人大学院生が体験した住民との交流とは?そして、この歌と坂本九との意外な出会いとは!? 誰もが知る名曲でも、意外と2番の歌詞はわからないもの。そこで、凡人チームが名曲の2番の歌詞を見て、曲名を当てる早押しクイズに挑む。
「ハテナの自由研究」は、ブラックマヨネーズの「この画像、何で検索した?」。ネットの画像検索をもとにした企画で、ユーモアあふれる画像を見て、どんなワードで検索したのかを大喜利スタイルで当てる。今回も大喜利力あふれる人気芸人が登場し、爆笑回答を炸裂させる!
富澤一誠(音楽評論家)
音楽評論家。日本レコード大賞常任実行委員。1951年長野県生まれ。70年、東京大学に入学するが中退。翌年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念するように。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、広く評論活動を展開。92年、プロデュースしたアルバム『ASIAN VOICES』で第34回日本レコード大賞“企画賞”を受賞。レコード大賞審査員、ジャパン・オープン選考委員などを歴任。他に、多数のラジオ番組のプロデューサー&パーソナリティーを勤めている。