体調を崩した時によく耳にするのが“免疫力”。一般的には、体内に侵入してきた細菌などの病原体をブロックするものとして知られているが、最近の研究では、特に2種類の免疫細胞のバランスが崩れることによって、様々な病気が引き起こされることが明らかになった。 「免疫力が落ちた」という人が多いが、実は、免疫バランスが崩れているのだ。今回は、医学博士で免疫学のスペシャリスト、飯沼一茂先生が、免疫についての正しい最新知識を解説する。
2種類の免疫細胞の1つは、病原体に侵された細胞を破壊する「攻撃型免疫細胞“ヘルパーT”」、もう1つは、破壊された細胞の炎症を静め、新たな細胞に再生する「ブレーキ型免疫細胞“Tレグ”」だ。この2つがバランスを取り合うことで、細胞の破壊と再生が繰り返され、私たちの健康は守られているという飯沼先生。だが、ひとたび、このバランスが崩れると、ヘルバーTの暴走などにより体内で慢性的な炎症が起こり、病気になってしまうのだ。免疫バランスの崩れは多くの病気の原因になっている。今回は、花粉症やアルツハイマー病、関節性リウマチと免疫バランスの関わりを解説する。さらに、病気と免疫の関係が明らかになった今、次々と生み出されている新たな医療も紹介する。
また、注意すべき、免疫バランスを崩す“三大悪”を紹介。その1つは「汚れた口内環境」。実は、口内には免疫にとって最も厄介な敵がいた!その意外な防止策にはスタジオの一同が「やったことなかった~」と、驚きの声を上げる!2つ目は「肥満」。肥満と免疫バランスの関係とは?どうしてもたくさん食べたい人には飯沼先生が「食べ過ぎてもいい食材」を教える。3つ目は「腸内環境の乱れ」。体の中で一番大切な腸は免疫と密接に関わり合っているという。なかでも、腸内環境を整えるためのヨーグルトの飲み方には、たむらけんじが「間違ってた~」と、落胆する。スタジオでは、飯沼先生が凡人メンバーの中で極端に免疫バランスが崩れている人を発表。その対策を伝授する。また飯沼先生がオススメする「免疫バランスを整える方法」を紹介。お風呂の入り方や聴くべき音楽、観るべきテレビ番組など、明日からスグにできる方法を取り上げる。さらに、免疫バランスを整える意外な方法をクイズ形式で紹介。治療困難な病気を改善させたという報告もある超ユニークな方法とは!?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「一流料理人が激突!奇跡のベストマッチ選手権~サントリーからの挑戦状~」。サントリーから「イチオシドリンクに合う絶品メニューを考えてほしい」という依頼を受け、たむけんが一流料理人たちを招集。最高のメニューを考案してもらい、その中からベストマッチする逸品を決定する。サントリーのイチオシドリンクは、ジムビームをソーダで割った「ビームハイボール」。担当者から「大阪らしいB級グルメの揚げ物を」というリクエストを受けて挑むのは、ミシュラン一つ星の和食料理人からシチリア料理が自慢のイタリアン・シェフ、人気の中華料理人、モモコも愛する創作串かつ店の店長まで、幅広い料理人が集まる。審査するのは、番組お馴染みの門上武司とM三郎、そして、サントリーの担当者の3人。ハイレベルな戦いの末、ベストマッチに選ばれたのは…!?
飯沼一茂(医学博士)
1949年生まれ。立教大学理学部卒。医療関係企業(アボットジャパン)に研究員として勤務し、1987年大阪大学医学部老年医学講座にて医学博士を取得。2010年からは国立国際医療センター肝炎免疫研究センター客員研究員、純真学園大学教員教授などを務める。日本免疫予防医学普及協会代表。腫瘍や感染症などの測定法開発に多く携わり、肝炎の検査薬を開発し、輸血によるC型肝炎の感染を撲滅させた。免疫研究の第一人者としても知られる。