テレビや雑誌をこまめにチェックしながら、スマホをいじり、わずかな時間も無駄にしない。現代人にはよくある光景だが、処理すべき情報が多過ぎて、実は脳はキャパオーバー。このような生活が続くと、脳は大変な事態を引き起こしてしまう。それは、普段ありえないようなミスや物忘れ。20代や30代の若い世代でも、このような症状を訴える人が増え、脳の使い過ぎが深刻な現代病となっている。だが、こんな危機的状況を救ってくれる意外な方法がある。それは「ぼんやりすること」。最新の脳科学の研究では、「ぼんやり」が物忘れや認知症を防ぐだけでなく、ひらめきを生み出したり、仕事の効率を高めるなど、様々なメリットがあるとわかってきた。そんな「ぼんやり脳」について教えてくれるのが、「おくむらメモリークリニック」の院長で脳神経外科医の奥村歩先生。岐阜県にあるもの忘れ外来には全国から毎日、大勢の患者さんが訪れている。「ぼんやりすることは時間の無駄ではなく、脳の老化を防止する」という奥村先生が、「ぼんやり脳」について解説する。
「脳を使い過ぎると、脳の老化を促進し、将来的に認知症になる可能性がある」という奥村先生。そこで、スタジオでは「脳の危険度チェック」を実施する。その結果は…!?
忙しい人やよく考える人ほど脳は老化するという。そこで、脳の過労によってひきおこされる症状と、ぼんやり脳のスゴさを解説。物忘れが多い人やスランプに陥っている人、今増えているうつ病患者など、ぼんやりすることが必要な状況を紹介する。
では、どのようにぼんやりしたらいいのか…ぼんやり脳を鍛える最新のニューロビクスを紹介。ぼんやりモードに入ることのできる方法のひとつが、単純作業をすること。プチプチをひたすらつぶしているときは、手は動かしていても、なにも考えていない。そんな単純作業のほか、ぼんやり脳を手に入れる様々な方法を紹介する。
ぼんやり脳を鍛えると、ひらめきやすくなるといわれている。そこで、偉人たちのひらめき法をクイズ形式で紹介する。マイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツは、ひらめきやすい脳をつくるため、1日の終わりに必ずすることがあるが、それは何なのか?
「ハテナの自由研究」はチュートリアルの「妄想キャラ1―GP」。名前はよく知っているが、姿カタチは見たことのないキャラクターをイラストの達人たちが妄想し、カタチにする企画。今回は似顔絵師と紙芝居師、イラストレーター、漫画家の4人が「おしゃれ番長」と「余裕のよっちゃん」を妄想し、カタチにする!
奥村歩(脳神経外科医)
昭和36年生まれ。岐阜大学医学部卒。岐阜大学大学院医学博士課程修了。North Carolina Neuroscience Institute留学。岐阜大学附属病院脳神経外科病棟医長併任講師、平成20年におくむらクリニックで「もの忘れ外来」を開設。全国から毎日100人以上の患者さんが訪れる。一般向けに認知症の予防・早期発見・治療を啓蒙する著書を多数書いている。近著に『もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法』『続ける・やめるは脳でコントロールできる!』『「もの忘れ外来」100問100答』など