“化学反応”とは、物質と物質が結合して違う物質になったり、物質が分解されて違う物質になったりすること。パンケーキがふくらむのも、重曹で油汚れが落ちるのも、ガスが燃えたり、食べ物が腐るのも、すべて化学反応によるものだ。私たちの暮らしは化学反応なしに語ることはできない。さらに、知っていれば生活がより便利になることもある。切り花を長持ちさせたいときは、10円玉を花瓶に入れると、10円玉の銅が水の中で銅イオンになり、殺菌効果が生じる。そんな化学反応について教えてくれるのが、サイエンスライターの内田麻理香先生。テレビや著書、講演活動を通じて化学の楽しさを教える内田先生が身近にある化学反応を徹底解説する。
料理や掃除をはじめ、身の回りのほとんどが化学反応に関係しているという内田先生。そこで、私たちが暮らしの中で感じる様々な不思議や疑問を化学反応で解明する。ハンバーグを食べていて、ピンク色が残っているのを見つけると、「火が通っていない」と感じる人は多い。だが、実は火が通っていないわけではなく、化学反応によるものだった…火が通っていてもピンク色になるその理由とは!?その他、長期間保管していたシャツの襟の黄ばみの理由やパイナップルの意外な性質、家にある物で水性インクを作る方法や、銀の黒ずみを簡単に取る方法を紹介する。スタジオでは、内田先生が関西と関東の“だし文化”の違いを、化学反応を通して解説。関西は「昆布だし」、関東は「カツオだし」になったワケとは!?
上手く使えば役に立つ化学反応だが、危険な事態を引き起こす場合もある。そこで、実際に起きた化学反応事件を紹介。2012年に起きた「アルミ缶破裂事件」は、20代の女性が持っていたアルミの缶コーヒーが突然爆発し、近くにいた11人が怪我をした事件。なぜ、アルミ缶は爆発したのか…その原因を探る。その他、瞬間接着剤やキムチ、重曹とクエン酸を混ぜる自作の洗剤など、化学反応によって起こった事件を取り上げる。
スタジオでも化学反応を体験!混ぜると透明に変化する組み合わせや、絞り汁を風船に垂らすと一瞬で割れるフルーツの問題に凡人チームが挑む!
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「クイズ!知ってそうで知らないこと」。知ってそうで、意外と知らないことをクイズに出題し、世間の人がどれだけ知っているのかを調査する。今回は「キリンビール神戸工場」と「湘南美容外科」、「はちや本社」を訪問し、賞金10万円をかけたクイズに挑戦。10人の団体戦で行い、1人目で正解すれば10万円ゲットとなるが、2人目以降はどんどん賞金が減額し、10人目なら賞金500円というルール。今回は、遂にコーナー史上初の快挙が飛び出す!?
内田麻理香(サイエンスライター)
東京大学工学部、東京大学大学院工学系研究科修了後、東京大学工学部広報室特任研究員を経て独立。2002年に自身が苦手とする家事と好きな科学を、家庭生活の視点から科学的に説明するサイト・「カソウケン(家庭科学総合研究所)」を立ち上げる。現在、東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍しながら、身近な科学を伝えるサイエンスライターとして活動し、絶大な人気を誇る。日本テレビ「世界一受けたい授業」やテレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」など、メディアへの出演や著書も多数。